関 あ、今何年生?
金沢工業大学 嶋崎さん 3年です。
関 じゃぁ、2017年も活動できるね。でも就職活動も始まっちゃうのかぁ。
嶋崎さん はい、この活動と、学業と、就職活動を同時に行うのはしんどいです。
関 私見なんだけど、就職活動は卒業式を終えてから、すなわち3月末にスタート。入社は10月からってのはどうだろうか?そうすれば3〜4年生の時にじっくり研究に取り組めるでしょう? どうせ4月に入社したところで新入社員は即戦力になんてならないのだから。
嶋崎さん それ、最高です!そうすれば4年生でもこの活動に遠慮なく取り組めるし!
関 ですよね!
日本において、学生フォーミュラはあくまでサークル活動の一つです。海外では研究の一環と捉えて、単位を与える大学も少なくありません。この活動に関連する工学的な研究テーマは、エンジンの効率の研究、車体の設計から静的/動的特性のシミュレーション、実際の走行テストとのキャリブレーション……、など数えきれないほど挙げられます。また、スポンサー集めや予算管理、プレゼンテーション、チームマネジメントなど実社会に出てから役立つ要素も数多いのです。
“就職するための手段としての大学”という今の状況を改め、大学時代にしかできない研究や活動にもっともっと彼らの時間を充当したいのです。4年生の1年でほとんどの時間と労力を就職活動に充てている結果、大学生の学力は落ちてきています。国力を高めるのは軍事力ではなく学力であり、正しい教育体系が必須です。
就職活動は卒業後から開始して入社は10月1日にするスケジュールにすれば、入社までの時間をボランティアや海外旅行など見聞を広めるために使ったり、金銭的に厳しければアルバイトをしたりすることができます。内定したのに単位が取れずに留年し、内定取り消しという悲劇もなくなります。私のこの案、いかがですか? 働き方改革とかいって勤務体系にフレキシブルさを求めるよう叫ばれているのですから、就職活動にも多様性や柔軟性が求められるべきです!
明るいパステルカラーが目を引く日本工業大学のピットにやってまいりました。機械工学科4年、フレーム担当の宮内崇成さんにお話をお聞きします。
関 まずお聞きしたいのはこのカラーリング。どうしてこの色を選んだのですか?
宮内さん 3年前にチームカラーを統一しようという話になり、その時点で他のチームが使っていないピンク色を選びました。ユニフォームもピンクです。
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