なんだかとてもにぎやかなピットは富山大学です。鮮やかなイエローのマシン、ユニフォームでとても目立っていました。キャプテンの藤田紘也さんにお話を伺います。
関 メンバーが大勢いますねぇ!
藤田さん はい、半分以上が1年生です。
関 え? それはすごいなぁ! 新入部員集めに苦労しているチームが大半だっていうのに! 秘訣はあるんですか?
藤田さん 新入生のオリエンテーションがあって、その時に現メンバーができるだけ声掛けしてパンフレット配って、優しい声で「楽しいよ」と勧誘したらこんなに入ってくれました。
関 でも本当に楽しいよね、クルマ作りって。いろいろ苦労も多いけど。
藤田さん なかなか思い通りには行きませんけど、楽しいです。
関 マシンやチームの特徴を教えてください。
藤田さん う〜ん(としばらく考えていると、メンバーの方がアシスト)。あ、そうだ。スタートまでの手順はボタンを2つ押すだけとか、スマートフォンやタブレット端末を利用したメーター(マルチインフォメーションディスプレイ)などですね。
関 (ステアリング中央のタブレットを見て)あ、本当だ! アプリも当然自作?
藤田さん はい、Androidのアプリを作りました。他の大学でもここまではなかなかやっていないと思います。電装に強いチームです。
関 (MONOist編集の齊藤に向かって)さっき「エンジンはいいんだけど電装が弱い」ってチームがあったよねぇ、あ、鳥取大学だ! ちょっと富山大学さんに教えてもらわなきゃいけないね(笑)。
藤田さん アプリはもちろんですが、センサーから信号をワイヤレスで飛ばす、タブレットからWi-FiでピットのPCにデータを送るなどの仕組みにしています。ですから、動的審査の状況がピットでリアルタイムに見ることができます。
関 お〜、まさにIoTじゃないですか!素晴らしい!
MONOist 齊藤 この仕組みは静的審査で評価されましたか?
藤田さん デザイン審査でうまく説明できればいいのですが、僕たちはまだまだ話すのが下手で加点にはつながっていないようです。そのあたりも課題ですね。
関 (車体を見ながら)仕上がりも美しいじゃないですか。マニホールドも良くできているし。
藤田さん ありがとうございます! 前回まで美しいなんて言われたことなかったのです。
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