“原点回帰”と“生まれ変わり”を訴えるCEATEC JAPAN製造マネジメントニュース

CEATEC JAPAN 実施協議会は、2016年10月3〜7日まで千葉市の幕張メッセで開催予定の「CEATEC JAPAN 2016」の開催概要について発表した。CEATEC JAPANは「最先端IT・エレクトロニクス総合展」として位置付けられてきたが、今回から「CPS/IoTの展示会」として生まれ変わり、来場者数前年比12%増の15万人を目指す。

» 2016年09月13日 06時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 CEATEC JAPAN 実施協議会は2016年9月12日、2016年10月3〜7日まで千葉市の幕張メッセで開催予定の「CEATEC JAPAN 2016」の開催概要について発表した。CEATEC JAPAN 実施協議会は、情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、電子情報技術産業協会(JEITA)、コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の3団体で構成されている。

 2000年に「エレクトロニクスショー」と「COMJAPAN」が統合される形でスタートした「CEATEC JAPAN」は、「最先端IT・エレクトロニクス総合展」として、特にデジタル家電の隆盛とともに、成長を遂げてきた。

photo CEATEC JAPAN 2015の会場

 しかし、デジタル家電の普及が一巡したことや電機メーカーの低迷などを受け、出展者や来場者が伸び悩みを見せ、2015年は過去最低の来場者数と出展社数を記録した。幹事団体であるCIAJの専務理事 片山泰祥氏は「出展社数、来場者数ともに過去最低を記録する中で、CEATEC JAPANも生まれ変わらないといけないということが明らかになった」と述べる。

photophoto CEATEC JAPANの出展者数推移(左)と来場者数推移(右)(クリックで拡大)出典:CEATEC JAPAN 実施協議会

 そこで目指したのが「原点回帰」である。もともと「CEATEC」の名前の由来は「Combined Exhibition of Advanced TEChnologies」の略だ。「先進技術を軸に産業を組み合わせる中で新たな価値を訴求していくのがCEATEC JAPANの本来の目指すところだ」と片山氏は述べる。

photo 幹事団体であるCIAJの専務理事 片山泰祥氏

 この流れの中で、2016年のCEATEC JAPANは「CPS(サイバーフィジカルシステム)/IoT(モノのインターネット)の展示会」として生まれ変わる。片山氏は「IoTに関する展示会は多いが、CEATEC JAPANはセンシングを行うデバイスから完成品、機器、サービスまで、総合してカバーできる点が特徴となる。CEATEC JAPAN 実施協議会を構成する3つの業界団体もそれぞれハード、ソフトウェア、ネットワークを中心としており、総合展としてのポジショニングで価値を訴求する」と語る。

「異業種」「ベンチャー」「海外」

 具体的には「異業種」「ベンチャー」「海外」をキーワードとした展示やカンファレンスを実施する。「異業種」としてはまず、主催者特別企画展示として「IoTタウン」を実施する。サービスを中心として、さまざまな産業を組み合わせて“街”をイメージした合同展示を実施する。具体的には防犯やセキュリティのセコムや銀行の三菱東京UFJ銀行、玩具のタカラトミー、旅行会社のJTBなどが出展している。

 その他、「AI−人工知能パビリオン」を新設した他、Fintechの実証実験なども実施する。また日本政府やドイツ政府などと連携し、「IoT推進ラボ」による企業連携イベントを実施する他、インダストリー4.0をテーマにドイツ大使館主催のカンファレンスを行う。

 「ベンチャー」としては、IoT関連のベンチャー企業の誘致を強化。2015年は54社だった出展社を、2016年は100社以上に増やしたという。ASEANやインド、イスラエルのベンチャー企業とのグローバルマッチングイベントなども開催。技術マッチングを通じて、新たな協業などの実現を支援していくという。「海外」では、ドイツ、英国、米国、フランスのIoTの先進動向を示すカンファレンスを実施する。さらに日本とEUのIoT連携企画なども用意している。

CEATEC JAPAN 2016(CEATEC 2016)

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