2016年5月に発表された、Googleのホームアシスタントデバイス「Google Home」。Amazon Echo対抗と目されるが、同じくGoogleの「Project Brillo」とも関連づけて考えるべきだろう。
この連載ではIoTに関する規格や団体を取り上げており、前回は台湾 Advantechが中心となるIoTセンサープラットフォーム「M2.COM」について取り上げた(IoTセンサープラットフォーム「M2.COM」の目指すビジョンと懸念点)。今回はより家庭向けを意識した「Google Home」を紹介したいと思う。
Googleが2016年5月18日(現地時間)に開催した開発者向け会議「Google I/O 2016」の基調講演にて言及したのが「Google Home」だ。こちらでも既に記事として紹介されているが、ラフに言えば「Amazon Echo」の対抗馬と目されるもので、実際に機能を並べてみてもかなり近い。
簡単に基調講演の説明をまとめてみると、Google HomeはMusic Playback DeviceとTask I/F、そしてAsk Googleの端末ということになる(Photo01)。
まずMusic Playback Device。スピーカーが内蔵されており(Photo02)、このままでもワイヤレススピーカーとして機能する。この場合、声で指示することで、さまざまな音楽サービスと接続したり、あるいはPlay Music Storeから直接再生を行うことになる。
それ以外にも、Android端末からGoogle Cast経由で再生したり(Photo03)、他のワイヤレススピーカーなどと連動して再生を行ったり(Photo04)、ディスプレイと組み合わせて動画再生も可能になるとしている(Photo05)。
実はこの時点で、次の話題に掛かる話が出てきている。Photo04ではほかのスピーカーが隣接して配されている様に見えるが、実際には別の部屋にもスピーカーが置かれている事は珍しくない。
ここで説明を行ったQueiroz氏(Mario Queiroz氏:Vice President, Product Management)は「例えば居間でColdplayを聴きたいと思ったら、単純に“Play Viva La Vida in the Living Room”と言うだけで良い」と説明している(「Viva La Vida」はColdplayのヒット曲)。
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