さて本来CADを使って図を描くということは、紙と鉛筆で描くよりも便利であるべきですから、スムースな作業のために「エンティティスナップ」の設定をしておきます。
Draftsightでは「エンティティスナップ」と呼んでいますが、他のCADソフトでは「オブジェクトスナップ」と呼ばれたりしています。これは、既存のオブジェクト上の中点や交点、接点など、その位置を正確に拾うためのアシスト機能です。
「ツール→オプション→ユーザープリファレンス→作図オプション→ポインタ制御→エンティティスナップ」を開きます。すると、「ジオメトリEスナップ」「参照Eスナップ」とに分かれてスナップが並んでいます。全部のスナップを有効にすることもできますが、頻繁に使うであろうスナップを選んでチェックを入れ、「エンティティスナップ(Eスナップ)有効」にチェックを入れ、「適用→OK」でウィンドウを閉じます。
それではまず用紙枠を描きましょう。A3の用紙サイズは「JIS Z 8311」で「297×420」と決められているので、画層を「用紙枠」に指定してこのサイズの矩形を描画します。A3横で設定しますから、X方向420、Y方向297の矩形になります。
「myjis-a3」を表示した状態で画層プルダウンの中から「用紙枠」の画層を選択します。
左の作図コマンド一覧から「矩形」を選びます。これは四角形を描くコマンドです。
矩形の始点の座標をX,Yともにゼロにします(数字キーで0,0と打ち込んでEnter)。
そのままマウスを滑らせると自由な四角形が描かれていきます。矩形終点の座標をA3横の用紙サイズ「420,297」と打ち込んでEnterすればおしまいです。これでA3横の用紙枠が出来ました。
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