無償2D CADでA3の図面枠を作ってみましょうママさん設計者がやさしく解説「無償2D CAD」(2)(2/7 ページ)

» 2016年06月30日 10時00分 公開

エンティティスナップの設定

 さて本来CADを使って図を描くということは、紙と鉛筆で描くよりも便利であるべきですから、スムースな作業のために「エンティティスナップ」の設定をしておきます。

エンティティスナップを有効にする:要は、「オブジェクトスナップ」ですね

 Draftsightでは「エンティティスナップ」と呼んでいますが、他のCADソフトでは「オブジェクトスナップ」と呼ばれたりしています。これは、既存のオブジェクト上の中点や交点、接点など、その位置を正確に拾うためのアシスト機能です。

 「ツール→オプション→ユーザープリファレンス→作図オプション→ポインタ制御→エンティティスナップ」を開きます。すると、「ジオメトリEスナップ」「参照Eスナップ」とに分かれてスナップが並んでいます。全部のスナップを有効にすることもできますが、頻繁に使うであろうスナップを選んでチェックを入れ、「エンティティスナップ(Eスナップ)有効」にチェックを入れ、「適用→OK」でウィンドウを閉じます。

用紙枠を描こう

 それではまず用紙枠を描きましょう。A3の用紙サイズは「JIS Z 8311」で「297×420」と決められているので、画層を「用紙枠」に指定してこのサイズの矩形を描画します。A3横で設定しますから、X方向420、Y方向297の矩形になります。

 「myjis-a3」を表示した状態で画層プルダウンの中から「用紙枠」の画層を選択します。

用紙枠を選択

 左の作図コマンド一覧から「矩形」を選びます。これは四角形を描くコマンドです。

アイコンの図そのものの機能です

 矩形の始点の座標をX,Yともにゼロにします(数字キーで0,0と打ち込んでEnter)。

始点座標の設定

 そのままマウスを滑らせると自由な四角形が描かれていきます。矩形終点の座標をA3横の用紙サイズ「420,297」と打ち込んでEnterすればおしまいです。これでA3横の用紙枠が出来ました。

「420,297」と入力
A3横の用紙枠ができた

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