新入社員の失敗は「上司・先輩のサポート不足」が原因キャリアニュース

キャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」が、「新入社員の失敗」に関する調査結果を発表。新人の失敗について「仕方がない」とし、「上司・先輩のサポート不足」が原因だと考える人が多かった。

» 2016年06月17日 09時00分 公開
[MONOist]

 キャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は2016年6月6日、「新入社員の失敗」に関するアンケート調査の結果を発表した。

 調査対象は、製造業で研究・設計・開発系の業務に就いているエンジニア200人(技術系)。また、技術職以外の業務に当たる会社員200人(非技術系)にも考えを聞き、両者の意見を比較した。

 「新入社員の失敗」について尋ねたところ、「失敗が多かった」と回答したのは技術系が16.0%、非技術系では32.0%。「大きな失敗をやらかした」と回答したのは、技術系12.0%、非技術系20.0%だった。

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 新入社員の失敗談には、「いきなりクールビズ」「休み、遅刻が多い」といった仕事に取り組む姿勢を問うものや、「得意先との会話でマジッすかなどを連発」など顧客に対する失礼、受発注・請求書のミスが寄せられた。

 続いて「新入社員の業務への貢献度」を調査。その結果、「即戦力になってくれた」と回答したのは技術系では21.5%、非技術系36.0%だった。「自分の新卒時代よりも戦力になったと思う」は、技術系34.0%、非技術系37.0%。「今後、戦力になってくれるという可能性を示してくれた」は、技術系53.0%、非技術系60.0%だった。エンジニアの新入社員は、目立った失敗はなかったが、即戦力になったとも言い難かったことがうかがえる。

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 「新入社員への評価」については、技術系の51.5%、非技術系では55.0%が「主体的に仕事に取り組もうという意欲が感じられた」と回答。「期待以上に成長してくれた」と感じたのは、技術系27.0%、非技術系40.5%だった。「2年目以上の若手社員の刺激になり、成長を促してくれた」と回答したのは、技術系25.5%、非技術系43.0%となっている。

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 また、先輩社員が新入社員の失敗をどのように考えているかを尋ねた。「1度目の失敗はともかく、同じ失敗を2度は繰り返すべきではない」を選んだ人が、技術系で35.0%、非技術系では38.5%だった。

 一方で「新入社員のうちにできるだけ失敗するべきだ。失敗を恐れず、挑戦してほしい」(技術系30.5%、非技術系34.0%)、「失敗することは仕方がない。失敗をしてもそれほど気にしない方がいい」(技術系26.5%、非技術系24.5%)と失敗を受け止めるような回答も多く、先輩社員は新入社員の失敗を仕方がないことと考えているようだ。

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新入社員の失敗の原因は上司・先輩のサポート不足

 さらに、新入社員が失敗する場合、その原因はどこにあることが多いと考えるかを尋ねたところ、技術系・非技術系ともに同じ結果となった。トップは「上司・先輩のサポート不足」(技術系71.5%、非技術系63.0%)。2位は「本人自身の性格や資質によるもの」、3位は「会社で用意した教育・研修が不十分」だった。

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 「新入社員に持っていてほしいと期待する能力」は、上位3位が「コミュニケーション能力」(技術系・非技術系ともに1位)、「向上心・探究心」(技術系2位、非技術系3位)、「責任感」(技術系3位、非技術系2位)となった。また、技術系では「基礎学力」「専攻した専門的な知識」を期待する人が多く、非技術系では「職業意識・勤労観」や「柔軟性・環境適応力」をより強く求める傾向にあるようだ。

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