転職成功者の平均年齢は32.1歳、過去8年間で最も高い年齢にキャリアニュース

転職サービス「DODA(デューダ)」が「転職をした年齢」についての調査結果を発表。2015年下半期の転職者の平均年齢は「32.1歳」で、過去最高を更新した。

» 2016年03月22日 14時00分 公開
[MONOist]

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA」は2016年2月22日、「転職をした年齢」についての調査結果を発表した。それによると、2015年下半期の転職成功者の平均年齢は「32.1歳」となり、過去8年間で最も高い年齢となった。

 調査の対象者は、2007年7月〜2015年12月にDODAの転職支援サービスを利用したビジネスパーソン約10万人。「転職をした年齢」を尋ねたところ、2015年下半期の転職者の平均年齢は「32.1歳」となった。これは過去8年間で最も高い年齢となる。

 前回の2015年上半期調査では、若手女性の転職者の割合が伸びたことにより5年ぶりにマイナスへと転じていた。しかし、今回は平均年齢が前回比プラス0.3歳となり、上昇トレンドへ数字を戻している。性別では男性の平均年齢が32.7歳(前回比プラス0.2歳)、女性が29.6歳(同プラス0.3歳)で、いずれも過去最高値を更新している。

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35歳転職限界説の崩壊

 次に、転職者の年齢の内訳を見てみると、全体の中で最も多くを占める年齢層は「25〜29歳」の37.4%。続いて「30〜34歳」が27.0%、「40歳以上」が14.3%だった。

 2015年上半期と下半期を比較すると、マイナスになったのは「25〜29歳」「30〜34歳」「35〜39歳」。反対に「24歳以下」は0.7ポイント、「40歳以上」は2.1ポイント増えている。特に「40歳以上」は6.4%だった3年前の2012年下半期と比べ、2倍以上に増えた。中途採用のマーケットが拡大し「35歳転職限界説の崩壊」を裏付ける結果になったと言える。

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 「24歳以下」が占める割合も6.7%から7.4%へと上昇しているが、これは2016年度の新卒採用の開始時期が後ろ倒しになったことから、計画通りに新卒人材を採用充足できなかった企業が、若手社員や第二新卒者をターゲットにした中途採用へシフトを進めたことが背景の1つとして挙げられる。

 また、資格や経験を問わず未経験者を積極的に採用する企業も増えており、こうした動きが若手転職者の増加に影響したと考えられる。

 転職をかなえた人の数は、ここ数年右肩上がりの状態が続いている。20代・30代・40代以上の全ての年代で転職の機会が広がっており、転職マーケットはこの先も活況が続きそうだ。

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