感覚で言えば、抽象化:具象化のバランスは3:1ぐらいです。つまり全体の1/4ぐらいが注目したい、具象化されていて欲しい割合です。この比率はモデリングの目的や種類、プロジェクト、プロダクトによって大きく異なりますので、あくまでも感覚としてだけ、参考にしてください。抽象ばかりでも駄目、具象化し過ぎても駄目、そのバランスが重要になります。
慣れた人が行うモデリングでは、ここで違和感がないので、問いただす必要はないかもしれませんが、少しでも違和感があれば、質問して追求します。ここがモデリングの肝心になる可能性が高い部分です。
具象化したところが100%コールドスポットであれば問題ありませんが、少しでもホットスポットとなる可能性がある場合は、変更に対してどのように考えているかを質問して追及します。
ここでは厳し目のA4用紙に収まるかどうかでレビューします。A3用紙でも大きな問題はありませんが A4の方がきっと平和でしょう。概要図とその複数の詳細図がそれぞれA4に納まっているかどうかをレビューで確認します。
これらのチェックリストとともに、前に紹介したメトリクスも意識してモデル図を描き上げ、レビューをします。次はモデリング成功への道の中心となる、「モデリングの継続的活動」について見ていきます。
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