日本精工は、ドライバーの修正操作を減らすことが可能な「アクティブオンセンタリング(ハンドル戻し)制御」を搭載した電動パワーステアリング(EPS)を開発した。ドライバーのストレス低減や快適性向上に貢献するという。
日本精工は2016年1月22日、ドライバーの修正操作を減らすことが可能な「アクティブオンセンタリング(ハンドル戻し)制御」を搭載した電動パワーステアリング(EPS)を開発したと発表した。ドライバーのストレス低減や快適性向上に貢献するとしている。同社は世界全域に拡販していく方針だ。
自動車の運転時に、ドライバーがステアリングハンドル(以下、ハンドル)を回転させて(切って)から直進状態に戻す場合、操作方向と車両の向きが異なるため、自らの狙った車両の動き/軌跡とずれることがある。
特に、大きくハンドルを回す交差点の走行や直進走行での微細な方向修正では、ハンドルが滑らかに直進状態へ戻らないと、ドライバーは大きな/頻繁な修正操作を繰り返すことになる。結果として快適な操舵性が得られない。
日本精工がこの課題を解決するために開発したのが、EPS向けのアクティブオンセンタリング制御システムである。この制御システムでは、理想のハンドル戻りに調整してアシスト力を変化させる制御構成に改良した。これにより、機構部摩擦やタイヤ反力の大小による戻り軌跡の悪化(直進状態に戻らない、速度のムラなど)を防ぎ、スムーズにハンドルを直進状態に戻すことが可能になったという。
車両に合ったハンドルの動きも可能になるので、ドライバーの負担が軽減され、ストレスを感じない快適で安定したドライビングに貢献できる。
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