「設計から製図までチャレンジしてみよう」の巻ママさん設計者がやさしく教える「図面の読み描き超入門」(6)(5/6 ページ)

» 2016年01月08日 10時00分 公開

 それでは、図11の作図を進めていきましょう。ここでは、ポンチ絵に記した「折り上げのみ。溶接しない」を考慮します。そして、図16の赤線部分がその箇所になります。

「折り上げのみ。溶接しない」を赤線で示している 図16 「折り上げのみ。溶接しない」を赤線で示している ※画像クリックで拡大表示

 この赤線部分を超拡大して斜め上から見た様子が図17です。長手の壁で短手の壁を挟んだような形で合わせてあるのが分かりますよね。

図16の赤線部分を拡大し、斜め上から見た様子 図17 図16の赤線部分を拡大し、斜め上から見た様子 ※画像クリックで拡大表示

 今回使用予定の材料の厚みは1mmなので、単純計算で“短手の壁の長さは、箱の外寸法よりも左右それぞれ1mm短くなる”わけです。これを踏まえて図面を描きます。

 正面図では隠れ線を生かして、これが「フタのない箱」であることを示します。そして、先ほどと同じく、垂直方向へ平面図を、水平方向へ側面図を描きます(図18)。

先ほどと同じく正面図が決まったら平面図、側面図を描いていく 図18 先ほどと同じく正面図が決まったら平面図、側面図を描いていく ※画像クリックで拡大表示

 キモとなる壁の合わせ部分も、実線でこのように描きます。こちらは側面図での合わせ目の拡大です(図19)。

壁の合わせ部分(側面図) 図19 壁の合わせ部分(側面図) ※画像クリックで拡大表示

 こちらは平面図での合わせ目の拡大(図20)。

壁の合わせ部分(平面図) 図20 壁の合わせ部分(平面図) ※画像クリックで拡大表示

 そして、寸法を入れて仕上げます(図21)。

寸法を入れて仕上げ 図21 寸法を入れて仕上げ ※画像クリックで拡大表示

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