それでは、図11の作図を進めていきましょう。ここでは、ポンチ絵に記した「折り上げのみ。溶接しない」を考慮します。そして、図16の赤線部分がその箇所になります。
この赤線部分を超拡大して斜め上から見た様子が図17です。長手の壁で短手の壁を挟んだような形で合わせてあるのが分かりますよね。
今回使用予定の材料の厚みは1mmなので、単純計算で“短手の壁の長さは、箱の外寸法よりも左右それぞれ1mm短くなる”わけです。これを踏まえて図面を描きます。
正面図では隠れ線を生かして、これが「フタのない箱」であることを示します。そして、先ほどと同じく、垂直方向へ平面図を、水平方向へ側面図を描きます(図18)。
キモとなる壁の合わせ部分も、実線でこのように描きます。こちらは側面図での合わせ目の拡大です(図19)。
こちらは平面図での合わせ目の拡大(図20)。
そして、寸法を入れて仕上げます(図21)。
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