開口部の寸法を決めたところで、次の段階であるポンチ絵を描いていきましょう。今回は、図9のような2ピーススタイルのリモコンスタンドにしてみたいと思います。なお、ここではこれを厚さ1mmのA5052(アルミ合金)の板を折り曲げて作ることを前提に話を進めていきます。
リモコンを立てて収納することが目的のものなので、最初のイメージ画の通り、上面を3箇所開口させた六面体の箱を作っても用は足ります。しかしその場合、どこかを溶接する、あるいはネジで止めるといった手間が掛かります。しかも、このリモコンスタンドは上面の開口部からホコリが入り込みやすいので、掃除する際に溶接やネジ止めではとても都合が悪い作りといえます。
そのため、図9に示したポンチ絵のように、部品を上下に分けて、必要に応じて組んだり外したりできるように作っておけば、「お手入れもラクラク」なのです。もちろん、これはアイデアの1つにすぎないので、皆さんが「私ならこうするわ」「僕ならこうしたいぞ」とひらめいたら、それをまずポンチ絵にしてみるといいでしょう。
さて、ここでクイズです。
ポンチ絵の中に「内寸」や「外寸」と書かれた寸法がありますよね。これはどういう意味で、何のためにこう書かれているのでしょうか?
⇒答えは、この後の図面を描く作業の中で明らかになります!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.