MPDP理論を実践し製品開発をはじめてから、同社の新製品開発ペースは、それまでの年40件から1件になったという。「下手な鉄砲も数打ちゃ当たるとばかりに次々に企画製作するのではなく、戦略を立てて開発するようになったからです」と高崎社長はその理由を語る。
MPDP理論を実践して製品化した「鉄腕ハサミGT」は2011年に発売された。これは、“最小で最強”という2つの矛盾したコンセプトを融合した工具はさみだ。累計販売数は15万丁(2015年7月時点)と、ネジザウルスシリーズに続く大ヒットとなった。
2015年10月に販売を開始した「ネジバズーカ」も順調な売れ行きを見せている。こちらはネジザウルスでは外れない皿ネジを外せる3種類のビットがあり、ネジのつぶれ度合いや形状によってビット使い分けられる工具だ。
MPDP理論を実践しながら、高崎社長は世界に目を向けている。ネジザウルスは、2009年より海外展開を開始した。アメリカに進出してみて、文化が違えば、ユーザーに受け入れられるデザインもネーミングも変わってくることに気づいたそうだ。
その結果、アメリカ版ネジザウルスは「ヴァンプライヤーズ」(ヴァンパイヤ+プライヤの造語)と名称を変更、グリップのカラーも緑から赤に変えた。
デザインのリニューアルによって、売り上げは前年比で30%アップしたという。エンジニアは、MPDP理論を駆使し、今後も世界中のユーザーの心をがっちりつかむ工具を作り続けるだろう。
雑誌の編集、印刷会社でDTP、プログラマーなどの職を経て、ライターに転身。三月兎のペンネームで、関西を中心にロボット関係の記事を執筆してきた。2013年より電子書籍出版に携わり、文章講座 を開催するなど活躍の場を広げている。運営サイト:マイメディア
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