安川電機は新規事業の創出とコア事業領域拡大の加速を目的としたベンチャー投資活動を本格化する。投資規模は2016〜2018年度の3年間で20億円。同社の長期経営計画である「2025年ビジョン」達成に向けた成長戦略となる。
安川電機は2017年1月5日、新規事業の創出とコア事業領域拡大の加速を目的としたベンチャー投資活動を本格化すると発表した。投資規模は2016〜2018年度の3年間で20億円。同社の長期経営計画である「2025年ビジョン」達成に向けた成長戦略となる。
IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)分野をはじめ、2025年ビジョンの重点分野である「メカトロニクス」「クリーンパワー」「ヒューマトロニクス」における事業シナジーが見込める国内外のベンチャー企業を投資対象とし、スピーディーな投資判断を行う体制を構築した。
具体的には、FAネットワーク、次世代ロボットアプリケーション、蓄電技術、無線/センサー技術、次世代半導体技術などに対する機動的な投資を行う。要素技術開発や品質向上、量産技術のスピーディーな実現に向け連携する他、必要に応じて販売面、人材面でのサポートも行うなど、安川電機の持つ資源を最大限活用する。
オープンイノベーションの社会的な浸透を背景に、短期間で実用化が期待できる先端技術やアプリケーションを保有する国内外のベンチャー企業が多数登場している。高い技術力に加え安川電機よりも速い開発力をもつベンチャー企業に本格的に投資することで、2025年ビジョンで掲げる「コア技術の進化とオープンイノベーションの融合」の実現をスピードアップさせ、社会に新たな価値を提供するとしている。
安川電機はこれまで、イスラエルの歩行アシスト装置ベンチャーであるReWalk Robotics、電気自動車(EV)ベンチャーのGLM、バイオメディカル作業の自動化ベンチャーのロボティック・バイオロジー・インスティテュートなどに投資している。
なお、安川電機が2015年4月に発表した2025年ビジョンでは、2025年の売上高を2015年の4113億円の2倍以上に定めるとともに、新規事業である「クリーンパワー」「ヒューマトロニクス」の2025年の売上高比率を2015年の2倍以上となる10%以上に高めるなどの目標を掲げている。
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