GMと、配車サービスを手掛けるベンチャー企業のリフトは、オンデマンドで利用可能な自動運転車の統合的なネットワークの創出に向けた長期的かつ戦略的な提携を結んだ。
General Motors(GM)と配車サービスを手掛けるベンチャー企業・Lyft(リフト)は2016年1月4日(米国時間)、オンデマンドで利用可能な自動運転車の統合的なネットワーク(an integrated network of on-demand autonomous vehicles)の創出に向けた長期的かつ戦略的な提携を結んだと発表した。
GMは今回の提携に合わせて、リフトの配車サービス事業の成長を加速させることを木テクに約5億米ドル(約600億円)を出資する。この出資によりGMは、リフトに取締役を1人派遣することになる。
GMとリフトによる提携の骨子は4項目に分かれている。1つ目は「自動運転のオンデマンドネットワーク(Autonomous On-Demand Network)」だ。GMの自動運転技術に関する開発成果と、リフトが提供する配車サービスの幅広い選択肢の可能性の組み合わせによって実現する。
2つ目の「レンタルハブ(Rental Hub)」は、リフトの配車サービスのドライバー向けに、短時間の車両貸し出しを行うレンタルハブを市街地内に設置する。レンタルハブは、米国内の幾つかの都市で、間もなくサービスインする予定だ。
3つ目は「通信接続(Connectivity)」。具体的には、リフトの配車サービスのドライバー、乗客ともに、GMの車載情報機器プラットフォーム「OnStar」のサービスを受けられるようになる。
そして4つ目の「共同でのモビリティ提供(Joint Mobility Offerings)」では、両社が持つそれぞれの顧客に対して、個人レベルのモビリティサービスと経験を提供していく。
GM社長のDan Ammann氏は「われわれは将来のパーソナルモビリティが、コネクテッドかつシームレスで、自動運転になっていると考えている。GMとリフトの提携により、この将来像を早期に実現できるもとの信じている」と述べている。
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