マツダは、新型クロスオーバーSUV「CX-5」の国内向け販売を開始する。「人馬一体の走り」と「魂動デザイン」をさらに磨き上げ、後席と荷室の拡大による居住性や使い勝手の向上に加え、Googleのサービスを利用できるインフォテインメントシステムの採用などで快適性を大幅に高めたことを特徴としている。
マツダは2026年5月21日、新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-5(以下、CX-5)」の国内向け販売を開始すると発表した。2012年2月発売の初代、2017年2月発売の2代目に次いで3代目となる新型CX-5は、初代と2代目で高い評価を得た「人馬一体の走り」と「魂動デザイン」をさらに磨き上げるとともに、後席と荷室の拡大による居住性や使い勝手の向上に加え、タッチパネル式大型センターディスプレイを用いてGoogleのサービスを利用できるインフォテインメントシステムの採用などで快適性を大幅に高めたことを特徴としている。価格(税込み)は330万〜447万1500円で、国内販売目標は月間で2000台。
CX-5は、マツダの車両開発において大きな柱となっている次世代技術「SKYACTIV」とデザイン哲学の魂動デザインを全面採用した第1弾商品として2012年2月に発売された。2017年2月に発売された2代目モデルも高い評価を得て、これまでにグローバルで累計約500万台を販売するなどマツダの主力車種になっている。日本国内では登録車販売の約4分の1をCX-5が占めており、マツダ車の保有台数全体で見ても約10分の1がCX-5となっている。
同社 クルマ開発本部 新型CX-5 主査の山口浩一郎氏は「多くのお客さまに愛されているCX-5をさらに長く愛される存在にするため、新型CX-5は日々の使い勝手に徹底してこだわるとともにSUVの王道を極めるための開発を心掛けた」と語る。
新型CX-5の開発コンセプトは「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」だ。これまでCX-5が評価されてきた人馬一体の走りと魂動デザインを「エモーショナル」、新型CX-5で目指した日々の使い勝手の向上を「デイリーコンフォート」に位置付けた上で両立させつつ、大型センターディスプレイを用いたHMI(Human Machie Interface)や先進安全、コネクティビティといった新世代価値の重ね合わせを目指した。
人馬一体の走りの構成要素であるパワートレインについては、マイルドハイブリッドシステム「M ハイブリッド」を搭載した、排気量2.5L直噴ガソリンエンジン「e-SKYACTIV G2.5」を採用した。走り出しの軽やかな動きや、市街地走行から高速道路への合流まで、日常使いでの期待に応える動力性能を備える一方で、2代目CX-5の排気量2.0Lガソリンエンジンと比べて燃費が向上している。また、日本国内で販売するマツダ車として初めて、植物由来のエタノールを10%混ぜたガソリンであるE10ガソリンに対応した。
新型CX-5は2代目CX-5と同じシャシーを採用している。同じシャシーではあるものの、人馬一体の走りをさらに進化させるため、マツダが得意とするモデルベース開発の技術を用いてダンパーを徹底的に解析し、国内の道路環境や交通環境に合わせたダンパー減衰の初期応答を極限まで高めたという。また、バネレートを低めにすることで、路面からの突き上げを押えた乗心地も実現した。「エンジン開発で活用してきたモデルベース開発だがが、今回の新型CX-5で初めてシャシー開発に適用した」(山口氏)。
また、新たに採用した「ブレーキ リミテッド スリップ ディファレンシャル」が、滑りやすい路面でクルマの不安定な動きを抑制し、コーナー出口からの気持ち良い加速をアシストしてくれる。マツダらしいハンドリング性能を実現するために、ハンドルの操舵力を軽くしながらも、ドライバーが運転に必要なクルマからのフィードバックを正確に感じ取れるようパワーステアリングの制御を見直した。
CX-5の魂動デザインは、初代がSUVとしての機能性を持ちながら堂々と街乗りできることを主眼に置いていたのに対し、2代目はエレガントかつ上質なデザインを強く意識した。このためデザインに対する評価はさらに高まったものの、SUVとしてラフに乗りこなす使い方がしにくくなったという。そこで、3代目となる新型CX-5は、「Wearable Gear(ウェアラブル ギア)」をデザインコンセプトとして、街乗りに重点を置きつつ行動範囲を広げる形でスコープを拡大した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
モビリティの記事ランキング
コーナーリンク