新型CX-5は、シャシーは2代目と同じではあるものの、電子プラットフォームを「MAZDA E/E ARCHITECTURE+」に刷新した。これと併せて、車両全体を統合制御する車載OSも刷新しており「いわゆるSDV(ソフトウェアデファインドビークル)に近いものになっている」(山口氏)という。
SDVは、OTA(Over the Air)アップデートにより機能を追加できるとされているが、CX-5では、インフォテイメントシステムなどコックピット系やボディー系など一部のシステムが対象で、運転制御系のシステムについては対応していない。なお、このOTAアップデートを利用して、インフォテイメントシステムにおけるGoogleサービスで生成AI(人工知能)の「Gemini」が利用できるようになる。
また、現時点で選択できるパワートレインは、排気量2.5L直噴ガソリンエンジン+マイルドハイブリッドのみとなっているが、2027年中に新開発のエンジン「SKYACTIV-Z」と独自開発のストロングハイブリッドシステムの組み合わせを導入する計画である。
マツダは、2030年に年間20万台の国内販売を目標とする、ブランド価値経営に基づく国内構造改革を進めている。新型CX-5は、ブランドの強みを最大限に発揮する総合商品計画の第1弾モデルとなっている。
CX-5と同クラスのミッドサイズSUVは国内で最も競争が激しい市場だ。トヨタ自動車が2025年12月に発売した新型「RAV4」、2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したSUBARUの「フォレスター」、ホンダの「ZR-V」、日産自動車の「エクストレイル」などとの競合に勝ち抜く必要がある。
そこで新型CX-5は、SUVに求められる価格帯が350万〜370万円という調査結果を基に、主力グレードの「G」で352万円、Gに安全/快適装備を充実させられるEXパッケージを追加した場合で374万8000円(どちらも2WDモデル)に設定した。
さらに、2代目CX-5の評価ポイントがスタイルや外観に集中していたのに対し、発売前の新型CX-5への評価ポイントは外観デザイン以外のさまざまな理由が挙げられるようになっている。これは、開発で目指したデイリーコンフォートによる日々の使い勝手の向上の成果といえるだろう。購入者も従来の40〜50歳代中心から、20〜30歳代に広がっているという。
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