さて今回、限られた時間の中でお試しで触ってみましたが、前述した通り、始めのうちはトライ&エラーをしながらスキャナのクセをつかむことが必要かと思います。
また、スキャンしづらいモノを理解し、うまくスキャンするために必要な知識も最低限必要です。ちなみに「スキャンしにくい色や材質」や「オブジェクトの把握」といった、同製品を使う上でのTIPSページが用意されているので、使い始める前に一読しておくことをオススメします。これを読むだけでもスキャンの成功率はアップすると思います。
後日、XYZプリンティングの日本法人であるXYZプリンティングジャパンにオブジェクトモードでのスキャンのコツを伺ったところ、
などのテクニックを紹介してくれました。
なるほど、やはりターンテーブルや回転する丸イスなどで対象物自体を回す方法は有効そうです。じゃあ、始めからハンディタイプではなく固定タイプにすればよかったのでは? と頭をよぎりましたが、ハンディタイプの方が取り回しもよいですし、対象物の天面や底面、細部をスキャンすることを考えると、ハンディタイプの方が都合がいいのでしょう。
以上、いろいろと使用感などを紹介してきましたが、価格や見た目などから、同製品がカジュアルな3Dスキャナを目指して作られたものだということがよく分かりました。ただ、3Dプリンタと同様に、使いこなすには慣れが求められることから、製品自体のカジュアルさとのギャップに戸惑うユーザーが少なからず出てくるかもしれないなと感じました。こうした部分に関しては、今後のソフトウェアのバージョンアップなどで改善されることを期待したいと思います。
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