三菱マテリアルは、高い耐摩耗性と刃先靭性を発揮できる高硬度鋼旋削加工用コーテッドCBN材種「BC8120」を発売した。独自の焼結法により、幅広い領域で安定した加工を可能にしている。
三菱マテリアルは2015年10月1日、高硬度鋼旋削加工用コーテッドCBN材種「BC8120」を発売した。
BC8120は、耐溶着性を向上させたTiAlN系コーティングとCBN母材を採用したことで、高硬度鋼旋削加工において、高い耐摩耗性と刃先靭性を発揮できる。特に自動車部品などの高硬度鋼の断続的な旋削加工では、高い汎用性で工具交換を低減し、生産効率を向上できる。
新開発のTiAlN系コーティングは、耐溶着性の向上により、コーティング剥離を防止できる。CBN素材との付着強度が強く、耐摩耗性と耐チッピング性も向上した。また、超微粒バインダーと微粒CBNを分散することで、クラックの進展を抑制。切削時の突発欠損を防止する。さらに、独自の焼結技術を進化させた新紛体活性焼結法を採用し、CBN焼結体内の純度を高め、幅広い加工領域で安定した加工を可能にした。
BC8120は191型番で、標準価格は4740〜1万2800円となっている。
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