第42回 ウェアラブル前田真一の最新実装技術あれこれ塾(1/6 ページ)

実装分野の最新技術を分かりやすく紹介する前田真一氏の連載「最新実装技術あれこれ塾」。第42回はウェアラブル機器について解説する。

» 2015年10月21日 10時00分 公開
[前田真一実装技術/MONOist]
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本連載は「エレクトロニクス実装技術」2014年9月号の記事を転載しています。



1.ウェアラブルの流行

 現在、腕時計やメガネを情報端末としたウェアラブル機器が注目されています。

 スマホの世界を二分しているAppleでは、数年前から「Apple Watch」の名前を日本を含む各国で商標登録しています。また、高級腕時計会社の人間をヘッドハンティングしたりしています。このため、「腕時計型の端末を開発中」と伝えられていますが、まだ製品は発表されていません(※1 「エレクトロニクス実装技術」2014年9月号発行時点)。

※1:Apple Watchは2014年9月10日に発表、2015年4月24日に発売。

 他方、Google社はメガネ型の「Google Glass」を販売しています(図1)。

図1:Google Glass(http://www.google.com/glass/)

 スマホ業界をリードするこの2社の動きを見て、世界中のメーカーが腕時計型やメガネ型の小型電子機器の発表や発売を始めました。例えば韓国勢では、サムスン電子とLG電子がそろって腕時計型の端末の販売をしています(図2)。

     図2:腕時計型端末

 日本ではエプソンがメガネ型の「MOVERIO」(図3)を、ソニーが腕時計型「SmartWatch」(図4)を販売しています。

図3:MOVERIO(エプソンのWebページより)

 その他にも、世界中の新興ベンチャー企業が多くのウェアラブル機器の製品や、アイデアを発表しています。特に腕時計型は韓国や中国を始めとする国の企業が多くの製品を発表しています。

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