「はやぶさ2」目指す小惑星の名称は「Ryugu」にはやぶさ2で玉手箱

JAXAは2014年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星「1999 JU3」の名称が、「Ryugu」(竜宮)に決定したと発表した。

» 2015年10月05日 12時41分 公開
[渡邊宏MONOist]

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年10月5日、2014年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星「1999 JU3」の名称が「Ryugu」に決定したと発表した。

 名称はJAXAが2015年7月22日〜8月31日に募集した名称募集にて集まった7336案の中から選定され、命名決定権を持つ国際天文学連合に提案されていた。そして先日、太陽系内小惑星の名称を管理するMinor Planet Centerの小惑星リストに「Ryugu」として名称が掲載された。

photo 小惑星探査機「はやぶさ2」のイメージ画像(©池下章裕)

 選定理由としてJAXAでは、“持ち帰る”行為がはやぶさ2のサンプル採取に通じること、1999 JU3には水分を含む岩石があると期待されており水を想起させる名称であること、「神話由来の名称であることが望ましい」とする国際天文学連合のルールに合致することなどを挙げている。

 なお決定した名称「Ryugu」の提案数は30件で、類似案として「Ryugujo」5件、「Ryuuguu」5件、「Ryuguu」1件、「Ryugujyo」1件、「Ryugujou」1件、「Ryugu-zyo」1件が寄せられていた。

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