スズキが独自ミニバンを開発中? 「ハスラー」はスクーターになった東京モーターショー2015(1/2 ページ)

スズキは、「東京モーターショー2015」において、新コンセプトの軽自動車「マイティデッキ」や新発想のコンパクト3列シートミニバンのコンセプト提案「エアトライサー」など、四輪車と二輪車で合わせて6モデルを世界初公開する。

» 2015年10月01日 06時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 スズキは2015年9月30日、「東京モーターショー2015」(一般公開日:2015年10月30日〜11月8日、東京ビッグサイト)の出展モデルを発表した。新コンセプトの軽自動車「MIGHTY DECK(マイティデッキ)」や新発想のコンパクト3列シートミニバンのコンセプト提案「Air Triser(エアトライサー)」など、四輪車と二輪車で合わせて6モデルを世界初公開する。

 スズキの出展テーマは「SUZUKI NEXT 100」。「2020年に創立100周年を迎えるスズキの目指すものづくりを表現し、『次の100年』に向けた取り組みを来場者に感じてもらうための製品や技術を提案する」(同社)という。

 四輪車の世界初公開は4車種となる。マイティデッキは、さまざまな使い方に合わせて可動するオープンデッキ(荷台)とキャンバストップを備えた、新しい「遊べる軽」を提案する新コンセプトの軽自動車だ。“都会と自然”“ウチとソト”“オンとオフ”“リラックスとプレイフル”といった、相反する2つのシーンを自由に行き交う「アーバンアウトドア」をコンセプトになっている。自動で昇降するオープンデッキをはじめ多彩な機能を持ち、毎日の生活から遊びまで、さまざまなライフスタイルに応じて多目的に使用できるという。

「マイティデッキ」の外観(クリックで拡大) 出典:スズキ
「マイティデッキ」のリヤドアとキャンバストップを開いた状態(左)と内装(右)(クリックで拡大) 出典:スズキ
「マイティデッキ」のオープンデッキは可動させられる(クリックで拡大) 出典:スズキ

 エアトライサーは、扱いやすいボディーサイズに、プライベートラウンジをコンセプトとした広い室内空間とこだわりのシートアレンジを備えた、新発想のコンパクト3列シートミニバンだ。駐車中には、シートを対面に配置するリラックスモードや、コの字型配置のラウンジモードなどのシートアレンジが可能。また、車両中央のBピラーから天井までつながる大画面モニターでスマートフォンのコンテンツを楽しむことができる。

「エアトライサー」の外観(クリックで拡大) 出典:スズキ
「エアトライサー」のサイドドアを開いた状態(左)と内装(中央)、Bピラーから天井までつながる大画面モニター(右)(クリックで拡大) 出典:スズキ
「エアトライサー」のシートアレンジ例(クリックで拡大) 出典:スズキ

 スズキが現在販売しているミニバンの「ランディ」は、日産自動車の「セレナ」のOEM供給品だ。エアトライサーが市販化されれば、スズキのラインアップに独自のミニバンが加わることになる。

 「IGNIS(イグニス)」は、オンにもオフにも使える、日常と余暇をクロスオーバーさせるコンパクトクロスオーバーである。高めのアイポイントと大きめのロードクリアランスによって、日常で便利に使えるだけでなく、雪道や荒れた道でも安心して走れ、週末にはアウトドアを楽しむこともできる。存在感のあるコンパクトなボディーに、シンプルで実用性の高いインテリアを組み合わせた。

「イグニス」の外観(クリックで拡大) 出典:スズキ
「イグニス」の内装(クリックで拡大) 出典:スズキ

 イグニスのバリエーションとなる「IGNIS-Trail Concept(イグニス トレイルコンセプト)」は、ラフロードで力強く走るシーンを想定したコンセプトモデルとなる。大径タイヤやアーチモールなど、アウトドア色を強めた特別なコーディネートを施しており、コンパクトクロスオーバーであるイグニスの楽しさがさらに広がるという。

「イグニス トレイルコンセプト」の外観(左)内装(右)(クリックで拡大) 出典:スズキ

 これらの他四輪車では、「フランクフルトモーターショー2015」で初公開したBセグメントハッチバック「バレーノ」や、2015年10月15日発表予定の新型「エスクード」を展示する。

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