ダッソー・システムズは、アメリカ国立航空研究所と提携し、米ウィチタ州立大学に3Dエクスペリエンス・センターを開設すると発表した。アディティブ・マニュファクチャリング(積層造形)など、新技術の活用を促進する。
ダッソー・システムズは2015年7月23日、アメリカ国立航空研究所と提携し、航空宇宙教育の中心地として知られる米国カンザス州ウィチタのウィチタ州立大学内に3Dエクスペリエンス・センターを開設すると発表した。アディティブ・マニュファクチャリング(積層造形)など、新技術の活用促進が目的となる。
新設される3Dエクスペリエンス・センターには、3Dエクスペリエンス・プラットフォームが提供するロボット・アプリケーションとともに、素材やシミュレーションに関する知見も集約される。アイデアの構想段階から、それが形になった状態を体験し、実際の開発・製造へとつなげ、現実の製品にするための機能が提供されるようになる。
アディティブ・マニュファクチャリングでは、メーカー各社がこれまでの制約条件にとらわれることなく、製品のあらゆる形状をより自由に設計できるようになるため、業界全体の認識が大きく変化するという。結果、品質やコストに影響するようなミスが排除され、最大で90%の無駄をなくすことができると見込まれている。
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