4代目プリウスは、トヨタ自動車が車両のモジュール化などによって部品の共通化を進める「Toyota New Global Architecture(TNGA)」に基づいて開発したハイブリッドシステムを採用するとともに、JC08モード燃費で40km/l(リットル)を達成するといわれている(関連記事:新型「プリウス」の燃費40km/l、TNGAハイブリッドだけでは届かない)。
「プリウス」の進化を支えた開発マネジメントの裏側
FTF Japan 2014の基調講演にトヨタ自動車 ユニットセンター副センター長 モータースポーツユニット開発部 統括取締役で専務役員の嵯峨宏英氏が登壇。同氏は「プリウス」や「アクア」に代表されるトヨタ自動車のハイブリッド車開発に向けた取り組みと、その開発体制の変遷について語った。
新型「プリウス」の燃費40km/l、TNGAハイブリッドだけでは届かない
トヨタ自動車が2015年に市場投入する「Toyota New Global Architecture(TNGA)」を導入した新型車の代表例として、各種報道で挙げられているのが4代目となる新型「プリウス」だ。新型プリウスはJC08モード燃費が40km/lを上回るといわれているが、TNGAベースの新開発のハイブリッドシステムだけではその燃費は実現できない。
TNGAの新パワートレインは燃費を25%向上、モデル切替時の設備投資半減も達成
トヨタ自動車は、「Toyota New Global Architecture(TNGA)」と生産分野の取り組みについて発表した。2015年から導入するTNGAの新パワートレインは、燃費を従来比25%、動力性能を15%向上できる。生産分野では、車両モデル切り替え時の設備投資を半減する目標を達成しつつあるという。