三菱電機は、電源装置・系統制御システムの増産に向け、兵庫県神戸市の神戸製作所構内に投資額約65億円で制御盤の新工場を建設する。
三菱電機は2015年6月12日、電源装置・系統制御システムの増産体制構築のため、神戸製作所(兵庫県神戸市)構内に新工場を建設することを発表した。総投資額は約65億円で2016年6月から順次稼働を開始する。
交通システム分野や電力システム分野において電力の安定供給を実現する制御盤の需要は成長を続けている。中でも、電力システム分野では、電力システム改革が進んでおり2016年4月には電力小売り完全自由化、2020年4月には発送電分離が計画されるなど、電力を取り巻く環境は大きく変化する。これらの状況から再生可能エネルギー普及による電力系統安定化とスマートグリッド対応などにおける電源装置・系統制御システムの需要拡大が期待されることから、新工場を建設し増産体制を構築する。
また、スマートグリッドや電力システム改革に対応した事業間連携による技術開発の加速や、西神地区(兵庫県神戸市西区)に分散していた系統変電部門の集約化なども狙いとしている。
新工場は同社の神戸製作所内に建設し、建築面積は4600m2で延べ床面積は2万3300m2。地上6階建てで、電源装置や系統安定化機器、系統用保護継電装置、電力系統監視制御システムなどを生産する。
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