アイジェットは、パナソニックと超高速フォトベース3Dスキャンシステムを共同開発し、2015年6月中旬からフィギュア製作サービスを実験的に開始すると発表した。
アイジェットは2015年6月11日、パナソニックと超高速フォトベース3Dスキャンシステムを共同開発し、同年6月中旬から同システムを用いたフィギュア製作サービスを実験的に開始すると発表した。
同システムは、パナソニックの4K対応ミラーレス一眼カメラ「LUMIX DMC-GH4」120台を用いて撮影した画像データから、高精度な3Dデータを作成できるフォトベースの3Dスキャンシステムである。同時に120台のカメラのシャッターを切れるワークスチューニングが施されており、合計20億6400万画素の画像データを取得でき、高精細かつ高い色再現性を実現する。
また、パナソニックのカメラ制御技術により、3Dスキャンシステムでありながら、1000分の1秒の超高速撮影を可能にした。従来の3Dスキャン方式の場合、数十秒から数分間、動かずに静止する必要があったが、同システムの場合は撮影時間が非常に短いため、動きのある瞬間や躍動感あふれるポーズ、動いてしまいやすい幼児などの撮影に適する。撮影可能範囲は直径150cmで、1人だけでなくカップルや親子2人一緒に撮影することもできる。
3Dプリンタによるフィギュア製作で実績のあるアイジェットは、同システムにより得られた画像データの品質を維持しながら、3Dプリントに最適な3Dデータに変換。石こうを素材として使用するフルカラー3Dプリンタで出力し、高品質のフルカラー人物フィギュアを実現する。
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