記者が自宅で3Dプリント&スキャンに初チャレンジ! 以前、モデラボBLOGで紹介した“妊婦さんフィギュア”を増やしてみた。
過去のパーソナル3Dプリンタは、セットアップから造形までの調整が結構大変で、誰でも簡単に使えるとはいえないものでした。それが最近では、かつてほど苦労しなくても簡単に扱えることをうたう製品が登場しています。XYZprintingの「ダヴィンチ 1.0」もそのうちの1つです(関連記事「低価格3Dプリンタの本命登場か!? ――誰でも自宅プリントを実現『ダヴィンチ 1.0』」)。
今回、その最新機種「ダヴィンチ 1.0 AiO」を使わせていただく機会を得ました。同製品は、3Dプリント機能と併せ、3Dスキャナも搭載されています(関連記事「立体コピーが可能に!? スキャナ機能搭載のパーソナル3Dプリンタ『ダヴィンチ 1.0 AiO』」)。
今回はパーソナル機器ということで、私の自宅で“誰の手も借りずに”3Dプリント&スキャンを体験してみることにしました。
ダヴィンチ 1.0は適切にキャリブレーション(校正)された状態で出荷されます。要は「開梱すればすぐ使える」というわけです。
ただし今回、開梱時に1つ問題がありました。
情けない話ですが、本体重量が23kgもあるため、自力で箱から本体を取り出せなかったのです……。仕方がないので、夫に頼んで箱からサルベージしてもらいました。つい先ほど「誰の手も借りずに」と書きましたが、私の身体能力の問題で、これだけはどうしようもありませんでした。せめて本体重量が15kgくらいなら何とかなったのですが。
私の自宅には、ネコがいます。我が家のようにペットがいる場合、使用する場所にも気を使いそうですね。
少々細かい話ですが、ダヴィンチ 1.0 AiOのコンセントは3ピンです。
別に珍しいモノではありません。しかし業務外ではほとんど使わない、見掛けないという人もいるかと思います。私は今回3Dプリンタを使うために、3P-2P変換コネクタをわざわざ購入しました。
ダヴィンチ 1.0 AiOはプリント機能とスキャン機能が同居しているため、以下の写真のような構造になっています。
上の茶色の台が「プリントプラットフォーム」で造形物がプリントされるエリア、下の丸くて黒い台が「スキャンターンテーブル」でスキャン対象物を乗せるエリアです。ひとまずここで用があるのは、上のプリントプラットフォームの方です。
取りあえず、あらかじめ用意されたサンプルモデルをプリントしてみることにします。こちらはPCに接続しなくても、本体に登録されたデータから作ることが可能です。装置の操作パネルで、ぽちぽちとコマンドを選んでいき、プリントします。
今回は、幾つかあったサンプルの中から「トウダイ」を選んでみました。さあ一体、どんな形状が出てくるのでしょう?
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