自動運転に必要な高精度地図データ、デトロイト市街地で提供へ : 自動運転技術
PND(Personal Navigation Device)や地図データサービスなどを手掛けるオランダのTomTomは、デトロイトの市街地周辺(Metro Detroit)向けに自動運転技術に対応する高精度地図データを提供する。
PND(Personal Navigation Device)や地図データサービスなどを手掛けるオランダのTomTomは2015年6月3日、デトロイトの市街地周辺(Metro Detroit)向けに自動運転技術に対応する高精度地図データを提供すると発表した。
自動運転を実現するには、さまざまなセンサーによって周辺の状態を検知/解析し、車両の運転制御を行う必要がある。センサーによる検知とともに重要とされるのが、走行している地域の地図データである。それも、従来の地図データよりも精度の高い、自動運転に対応した地図データが必要になるといわれている。
TomTomは、北米の自動車産業の集積地であるデトロイトの高精度地図データを提供することで、同地区に本拠を置くGeneral Motors(GM)やFord Motor(フォード)、両社と関連するサプライヤが進める自動運転技術開発への関わりを深めたい考え。
なおTomTomは、Audi(アウディ)が2015年1月開催の「Intrenational CES 2015」において自動運転技術を披露した際に、カリフォルニア州サンフランシスコからネバダ州ラスベガスまでの高精度地図データを提供している。
アウディがカリフォルニア州サンフランシスコからネバダ州ラスベガスまで560マイルの自動運転に成功した際の記念写真(クリックで拡大) 出典:アウディ
自動運転はいつ実現? 日米欧が描くそれぞれのロードマップ
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日本で自動運転システムを実用化するために解決すべき5つの課題
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自動運転車が“究極”のテスト、米国横断に挑む
Delphi Automotive(デルファイ)は、同社の予防安全技術を搭載した自動運転車を用いて米国横断の実証実験に挑むと発表した。2015年3月22日にカリフォルニア州サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ付近を出発し、東海岸までの約3500マイル(約5632km)を自動運転で走破することになる。
自動運転の最大の課題は「人とクルマの関係性」
自動車技術会が開催したイベントで、日産自動車 電子技術開発本部 IT&ITS開発部 ITS開発グループ シニアスタッフの赤津洋介氏が「Active Safety Systemの現状と未来」をテーマに、先進運転支援システムや今後の自動運転システム開発の方向性について語った。
2030年の自動運転車は車室がラウンジになる
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