Delphi Automotive(デルファイ)は、同社の予防安全技術を搭載した自動運転車を用いて米国横断の実証実験に挑むと発表した。2015年3月22日にカリフォルニア州サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ付近を出発し、東海岸までの約3500マイル(約5632km)を自動運転で走破することになる。
Delphi Automotive(以下、デルファイ)は2015年3月14日(米国時間)、同社の予防安全技術を搭載した自動運転車を用いて米国横断の実証実験に挑むと発表した。同年3月22日に、カリフォルニア州サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ付近を出発し、東海岸までの約3500マイル(約5632km)を自動運転で走破することになる。
デルファイは、2015年1月開催の「International CES 2015」において、同展示会の開催地であるラスベガスの市街地を自動運転車で走行するデモンストレーションを披露している。この自動運転車には、レーダーと車載カメラシステムを用いた先進運転支援システム(ADAS)、各種車載システムで取り扱うデータを一括で管理する高性能プロセッサを搭載した「マルチドメインコントローラ」、ADASの機能を拡張する車車間/路車間通信システム(V2X)、そして複雑な交通状況に合わせて人間のドライバーのように運転操作を判断するインテリジェントな機能を持つソフトウェアなどだ。
今回の米国横断の実証実験では、道路状況や天候など走行条件がさまざまに変わる中で行われることになる。テストコースや市街地のように限定された走行路では確認できない事象についてデータを収集することで、予防安全技術などの進化に役立てたい考え。
デルファイCTOのJeff Owens氏は、「これまで、カリフォルニア州やラスベガスの市街地における自動運転車の試験走行で成功を収めてきた。今回は“究極”とも呼べる走行条件でのテストに、われわれの自動運転車を送りこむことになる」と述べている。
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