スズキは、軽自動車「アルト ラパン」をフルモデルチェンジした。メインターゲットとする女性の視点をふんだんに取り入れたデザインを採用しており、「まる しかくい」外観となった。メーターのマルチインフォメーションディスプレイは、日常のあいさつやクリスマスや誕生日を祝う機能が搭載されている。
スズキは2015年6月3日、軽自動車「アルト ラパン(以下、ラパン)」をフルモデルチェンジし、同日から発売すると発表した。メインターゲットとする女性の視点をふんだんに取り入れたデザインや機能を採用するとともに、高効率のパワートレインと120kgもの軽量化によってJC08モード燃費で35.6km/l(CVT/2WDモデル)を実現し、エコカー減税の免税対象車となっている。税込み価格は107万7840〜149万2560円。月間販売目標台数は4000台。
ラパンは、「ライフスタイルを豊かにする“身近な雑貨や家具のような愛着のもてる道具”」という発想から2002年1月に初代モデルが発売された車両で、これまで若い女性ユーザーを中心に高い評価を得てきた。今回の3代目モデルでも、女性がクルマに求めるものの調査/分析を行い、企画から開発、デザイン、機能・装備、アクセサリーの設定に至るまで、女性視点をふんだんに盛り込んだという。
外形寸法は全長3395×全幅1475×全高1525mmで、ホイールベースは2460mm。2代目モデルと比べて、全高が15mm高くなり、ホイールベースも60mm拡大した。これによって室内寸法も拡大し、室内長は2代目モデル比105mm増の2020mm、前後乗員間距離も同60mm増の900mm、前席の左右乗員間距離も同30mm増の620mmとなった。
外観は、ぬくもりを感じるこだわりのデザインとし、ラパンならではの箱型のボディに、丸みを加えた「まる しかくい」フォルムを実現した。「まる」は、ヘッドランプ、ドアミラー、リヤコンビネーションランプで、「しかくい」は箱型のボディで表現されている。
内装は、ソファやテーブルといったモチーフを取り入れ、自分の部屋のようにくつろげる空間を演出したとする。具体的には、「わたしの部屋」をデザインコンセプトに、テーブルやソファ、置時計、フォトフレームなど「部屋」をモチーフとしたデザインテーマを採用した。最上位の「Xグレード」では。ボディカラーに応じたシートカラーの選択できるようにした。
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