「女性視点」へのこだわりは、メーターのデザインと機能にも反映されている。
腕時計をモチーフとした文字盤に、宝石のような目盛、宙に浮かぶような文字など、新しさを表現した置時計のようなフォルムのメーターには、マルチインフォメーションディスプレイが組み込まれている。
一般的な車両の場合、マルチインフォメーションディスプレイに表示されるのは、走行距離やエコ運転の結果などだ。しかしラパンの場合、日常のあいさつに始まり、クリスマスや誕生日といった特定日のお祝いなどをアニメーションを使って行う。さらに中位の「Sグレード」とXグレードでは、パーキングブレーキの解除忘れやライトの消し忘れなどの情報を音声でも知らせるメーター音声案内機能が加わる。
新プラットフォームと改良型「R06A型エンジン」の採用に加え、ボディや足回りに至るまで車両全体で軽量化を図った。車両重量をCVT搭載の2WD車で比較すると、2代目モデルが800kgあるのに対して、新型の3代目モデルは約15%減の680kgとなった。
さらにR06A型エンジンの高効率化や改良型の副変速機構付きCVT、減速エネルギー回生システム「エネチャージ」、新アイドリングストップシステムなどの採用によって、JC08モード燃費は26.0km/lから約37%向上して35.6km/lとなった。
この他、車両の前後左右4カ所に設置した車載カメラの映像を使って、車両を真上から見たようなふかんの映像をナビゲーション画面に表示する「全方位モニター」も用意した。メーカーオプションのメモリーナビゲーションとのセットで、税込み価格は11万8800円だ。
なお、「ワゴンR」や「ハスラー」などに採用しているマイクロハイブリッドシステム「S-エネチャージ」の採用は見送られた。
同様に運転支援システムについても、レーザーレーダーを用いる「レーダーブレーキサポート」となっており、「スペーシア」に採用されたステレオカメラを用いる「デュアルカメラブレーキサポート」は採用していない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.