エン・ジャパンが総合求人・転職支援サービス「エン転職」を利用する転職希望者2629名を対象とした調査を実施。中途採用面接の実態を伝えている。
面接に臨んだ転職希望者がうまく回答できなかった質問は、「退職理由」「何か質問はありますか?」「志望理由」がトップ3――。エン・ジャパンが2015年4月21日に発表した「面接」についての調査レポートでそのように伝えている。
同調査ではまず、今までに受けたことがある中途採用面接の件数について質問。25.2%が「5〜9社」、26.5%が「10社以上」と回答した。半数以上が5社以上の面接を受けているようだ。
面接で聞かれたことのある質問について、3分の2以上があげたのは「前職(現職)の仕事内容」(83%)、「志望理由」(82%)、「退職理由」(77%)。その他、3分の1以上があげた質問としては、「入社可能時期」(62%)、「何か質問はありますか?」(53%)、「長所や短所」(49%)、「仕事上での実績・成功体験」(44%)、「他に選考を受けている会社について」(44%)、「希望年収」(43%)、「入社後にやってみたい仕事」(36%)などがある。
それらの質問のうち、うまく回答できなかった質問を尋ねたところ、最も多かった答えは「退職理由」(23%)だった。
「『マイナスになるような理由は口にしない』は常識的なことではあるが、誰にでも消極的な退職理由はあると思う。あえて言わないようには気をつけているが、結局当たり障りのない画一的な受け答えに終始しているのでは?と不安になり、疑心暗鬼になってしまう」「正直なところ『給料が安いので転職したい』というだけだったが、『お金が欲しいから辞める』とは言い難かった」など、退職理由については本音で話せないため、回答に困っている人が多いようだ。
続いてうまく回答できなった質問として多かったのは、「何か質問はありますか?」(21%)。「特にありません」と答えて後悔していたり、「面接最後の決まり文句ではあるが、いつも何を聞いていいのか分からない」といった声があがっている。
「志望理由」(19%)についても、「業界や職種を軸に応募しているので、会社への志望理由が特にないことが多い」「多数求職活動をしているので、この会社でどうしてもやりたいという気持ちが伝わらないのが反省です」などの理由で、返答に困ることがあるようだ。
また、「面接でのトラブルや失敗経験があれば教えてください」という質問には、「会場までの道に迷った」(30%)、「質問や確認したかったことを聞き忘れた」(24%)などがあげられたが、42%は「特にない」と回答している。
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