アルテックは「INTERMOLD 2015(第26回金型加工技術展)」に出展し、同社が国内販売を手掛けるストラタシス製3Dプリンタを訴求するとともに、リコーと発表した製造現場向け3Dプリントサービス「RICOH Advanced Direct Manufacturing Services」に関する展示も行った。
アルテックは「INTERMOLD 2015(第26回金型加工技術展)」(会期:2015年4月15〜18日、会場:東京ビッグサイト)に出展し、同社が国内販売を手掛ける米Stratasys(ストラタシス)製3Dプリンタを訴求した。
ブース内には、12種類のマテリアルに対応したデスクトップ型3Dプリンタ「Objet30 Prime」や、高品質な造形が可能な「Fortus450mc」などを設置・実演し、来場者の注目を集めていた。
また、ブース正面には同年4月14日に、リコーと発表した製造現場向け3Dプリントサービス「RICOH Advanced Direct Manufacturing Services(リコー アドバンスド ダイレクト マニュファクチャリングサービス)」に関する展示も行っていた(関連記事:大手電機メーカーのノウハウ生かす3Dプリンティングサービス開始)。
同サービスは、リコーが“3Dプリンタ”をキーとして展開するアディティブマニュファクチャリング(AM)事業の一環で開始したもの。リコーの工場で既に導入が進んでいる「DDM(ダイレクト デジタル マニュファクチャリング:3Dプリンタを活用して直接製造する)」のノウハウを活用し、コンサルティング、3Dデータ設計、3D造形(3D出力と後処理)までを一貫して製造業向けに提供する。なお、同サービスの開始に伴い、リコーは専門のコンサルタントや技術者を配備し、コンサルティング、設計、造形をトータルで支援する。
サービス拠点である「RICOH Rapid Fab 厚木」には、ストラタシス製3Dプリンタが10台ほど設置されており、アルテックが販売・導入支援を行った。「RICOH Advanced Direct Manufacturing Servicesは、リコーが製造業向けに提供するサービスであるが、アルテックとしても3Dプリンタの導入だけではなく、サービスの販売自体をリコーと一緒に行っていく。3Dプリンタを活用したDDMのメリットを訴求していきたい」(アルテック)。
ブースでは、「治具」「型」「最終部品」に関する造形サンプル/改善例を展示。「例えば治具の場合、3Dプリンタであれば複雑な形状でも実現可能で、小型・軽量化も図れる。型についてもこれまで制作に10日以上かかっていたものが、わずか数日でできてしまう。また、ダイレクトにモノが作れるので小ロット生産にも対応できる。3Dプリンタは試作だけにとどまらず、製造にも使えるということを広く知ってもらい、生産現場で抱えているさまざまな課題の解決に役立ててもらいたい」(リコー)と、3Dプリンタの活用がもたらす効果をアピールしていた。
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