川崎重工業は、名古屋第一工場内(愛知県弥富市)に、ボーイング787を増産するための新工場「東工場」を建設したと発表した。現行機種の787−9型に加え、787−10型の前部胴体を生産する。
川崎重工業は2015年3月13日、名古屋第一工場内(愛知県弥富市)に、ボーイング787を増産するための新工場「東工場」を建設したと発表した。
今回完成した東工場は、航空機製品の生産・組み立て工場である名古屋第一工場の北工場・南工場に続く3つめの工場となる。北工場・南工場では、ボーイング「787−8型」「787−9型」の生産を進めているが、東工場では現行機種の787−9型に加え、「787−10型」の前部胴体を生産する。
東工場の建物延床面積は約6万m2で、世界最大級の直径9mの複合材硬化用オートクレーブを導入する。さらに、胴体を一体成形(積層)するプリプレグ自動積層機、胴体を一体加工するパネルリベッターやトリム・ドリル装置、大型NDI(超音波非破壊試験装置)などを設置する。
同社では今回の新工場建設により、各種最新鋭設備で、複合材部品の加工から前部胴体の組み立てまでを一貫で生産。現行機種の増産と787−10型の生産開始に対応するとしている。
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