三菱電機の数値制御装置「M800Sシリーズ」「M80シリーズ」は、専用CPUの搭載により、微小線分処理能力とPLC演算処理能力が同社従来機比1.6倍に向上した。
三菱電機は2015年3月3日、数値制御装置(CNC)の新製品として、グローバルスタンダードモデルの「M800Sシリーズ」「M80シリーズ」を発売した。
今回発売された新シリーズは、専用CPUの搭載により、CNCの基本性能である微小線分処理能力とPLC(プログラマブルロジックコントローラ)演算処理能力が同社従来機に比べて1.6倍向上した。また、CNCと駆動系ドライブユニット間の光通信ネットワークを高速化し、サーボ指令・制御周期が従来機の2倍向上している。
M800Sシリーズのうちの旋盤向けは、最大8系統32軸8主軸の多軸多系統機制御に対応。旋削加工とセンタタップ加工が同時にできる「主軸重畳制御」により、アイドルタイムを削減している。
フィールドネットワークは、CC-Link、EtherNet/IP、PROFIBUS-DPに対応し、ロボットや搬送装置など周辺機器との接続を容易にした。さらに、MESインタフェース機能により、加工状況やアラーム履歴を上位システムのデータベースへ自動配信できる。これらの機能により、自動化システム構築と稼働データ管理に基づく生産管理の強化・予防保全に貢献できるという。
取り付け部は、従来機の薄さ約20.0mmから9.5mmにスリム化。10.4型以上の表示器には、タッチパネル方式を標準採用し、操作性も向上している。
ラインアップは、M800Sシリーズが「M850S」「M830S」の2種で、いずれも最大系統数8系統/最大制御軸数32軸となる。M80シリーズは、同3系統/同12軸の「Type A」と同2系統/同9軸の「Type B」の2種を用意した。
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