ソニーの片眼用ウェアラブルモジュールがスポーツ分野を狙う、ミズノが採用ウェアラブル

ソニーのウェアラブル(アイウェア)端末向け片目用ディスプレイモジュールがスポーツ分野で採用された。ミズノが2015年度内の発売を目指して開発している「SCOUTER(スカウター)」だ。

» 2015年03月13日 10時00分 公開
[MONOist]

 ソニーのウェアラブル(アイウェア)端末向けの片目用ディスプレイモジュールがスポーツ分野で採用された。ミズノが2015年度内の発売を目指して開発している「SCOUTER(スカウター)」に搭載され、走っているランナーにコースマップや走行距離、消費カロリーなどの情報を伝える。

 採用されたソニー製モジュールは対角0.23インチ(解像度は640×400ピクセル)/コントラスト比1万:1以上(輝度は800カンデラ/平方メートル以上)の有機ELディスプレイと、ARM Cortex-A7を搭載した処理ユニットを組み合わせる。モジュールのみならば40gという軽さと外環境の照明輝度に左右されないクリアな投影が特徴だ。2014年12月のモジュールの発表時点よりソニーではスポーツ分野での利用を活用例の1つとして挙げており、SDKの提供も行っていた。

photo ミズノ「SCOUTER(スカウター)」(写真は開発中のデザインコンセプト)

 ミズノが開発中のSCOUTERは変形するフレームや付け替え可能な鼻パッドなどでランニング時の快適さを追求、ディスプレイモジュールは着脱可能であり、単体のサングラスとしても利用できる。自社でSCOUTERと連動するアプリケーションの開発も行っており、走行ルートの確認や距離/時間の計測に加えて、ゴーストランナーを表示してのペース配分、GPSマップ連動ゲーム、SNS連携なども提供する予定だ。

 ミズノはウェアラブル機器のスポーツ分野への適用を目指したプロジェクト「HITONAVI」を2013年5月に立ち上げており、本製品もその一環。このSCOUTERは2015年3月13日より開催される「横浜マラソン EXPO 2015」の同社ブースにて展示される。

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