ユニバーサル対応のロボット用小型・省エネコントローラFAニュース

川崎重工は、コンパクトサイズでありながら、消費電力を抑えたロボット用小型・省エネコントローラを発売した。基本部の部品を小型化し、部品配置を最適化したことで、従来のコントローラと比べて体積を62%削減した。

» 2015年03月10日 07時00分 公開
[MONOist]

 川崎重工は2015年3月1日、業界最小クラスのコンパクトサイズでありながら、消費電力を抑えたロボット用小型・省エネコントローラを発売した。同時発売の高速パレタイズロボット「CPシリーズ」、大型汎用ロボット「CXシリーズ」、小型アーク溶接ロボット「BAシリーズ」の他、既存機種にも順次対応するという。

 今回発売された省エネコントローラは、基本部の部品を小型化し、部品配置を最適化したことで、従来のコントローラと比べて体積を62%削減した。外形サイズは幅550×奥行き580×高さ280mmで、段積み設置などが可能となり、コントローラの設置スペースを縮小できる。

 また、従来は日本・アジア、欧州、米国それぞれの規格に対応するため、コントローラの仕様は異なっていたが、機能安全技術を用いて安全回路部を共通化した。これにより、各国の規格に対応する全世界共通仕様を可能にした。

 制御軸数は「E01」「E02」が標準7軸(最大9軸)で、「E03」が標準5軸(最大6軸)。外部記憶はUSBメモリで、外部インタフェースにはUSB、イーサネット、RS232Cを備えた。さらに、CPシリーズ用のコントローラには、パレタイジング作業における減速エネルギーを電力として再利用する電力回生機能を標準搭載し、省エネルギー・CO2排出量が削減できるとしている。

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