「Revit」と連携して国土交通省監修基準の空調負荷を計算できるツール建築・建材展2015

イズミシステム設計は、「建築・建材展2015」において、オートデスクの建築用3次元CAD「Autodesk Revit」のBIM(ビルディングインフォメーションモデル)を用いて国土交通省監修基準の空調負荷を計算できる「STABRO 負荷計算 for Revit」を展示した。

» 2015年03月09日 09時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 イズミシステム設計は、「建築・建材展2015」(2015年3月3〜6日、東京ビッグサイト)において、オートデスクの建築用3次元CAD「Autodesk Revit(以下、Revit)」のBIM(ビルディングインフォメーションモデル)を用いて国土交通省監修基準の空調負荷を計算できる「STABRO 負荷計算 for Revit」を展示した。

 イズミシステム設計は、建築設備設計基準の計算ツールとして「STABRO」を展開している。STABROシリーズの最新製品となるSTABRO 負荷計算 for Revitは、Revitに標準搭載のASHRAE基準の冷暖房負荷計算に替えて、Revit上での国土交通省基準の空調負荷計算が行える。

 STABRO 負荷計算 for Revitをインストールすると、Revitのツールバーに「STABRO I/F」が加わる。建築データを読み込んだ状態で、STABRO I/Fのツールバー内の「計算開始」ボタンを押すと、STABROが呼び出され、その建築データについて、国土交通省監修基準の空調負荷計算を行う。

「STABRO 負荷計算 for Revit」を組み込んだ「Revit」の画面 「STABRO 負荷計算 for Revit」を組み込んだ「Revit」の画面。ツールバーの「STABRO I/F」内に空調負荷計算の各種機能が組み込まれている(クリックで拡大)

 計算結果の調整などはSTABRO側で行った後、RevitのSTABRO I/Fツールバーの「結果取込」ボタンを押すと、計算結果が反映される仕組みだ。

「STABRO」側での空調負荷の計算結果 「STABRO」側での空調負荷の計算結果。建物データの各部屋の空調負荷が表示されている(クリックで拡大)
「Revit」上で空調負荷の計算結果を取り込んだ状態 「Revit」上で空調負荷の計算結果を取り込んだ状態。見取り図から選択した「事務室1」の「設計暖房負荷」と「設計冷房負荷」が反映されている(クリックで拡大)

 同社は、「環境・防災へのBIMイノベーション」をうたった製品展開に注力する方針で、STABRO 負荷計算 for Revitは2015年1月に発売した第1弾製品となる。今後は、省エネルギー計算サポートソフト「A-repo2」、建築防災ソフト「DiPS避難安全検証」といった製品をBIMと連携させられるようにするとしている。

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