ホンダが発表した3列シートの新型ハイブリッド車「ジェイド」。「1550mm未満の機械式立体駐車場の制限に対応する3列シートのハイブリッド車」という車両は日本国内には存在しない。この“オンリーワン”といえる新型車をホンダはどういった狙いで開発したのか。
ホンダは2015年2月12日、東京都内で会見を開き、3ナンバーサイズの新型ハイブリッド車「ジェイド」を同年2月13日より販売すると発表した。「都市にふさわしいスタイリッシュに使えるクルマ」を開発コンセプトに、セダン並みの低い全高としながら、6人乗りが可能な3列シートを採用するなどミニバンと同等の居住性を実現。「1550mm未満の機械式立体駐車場の制限に対応する3列シートのハイブリッド車」という車両は日本国内ではジェイドの他に存在しない。この“オンリーワン”といえる新型車をホンダはどういった狙いで開発したのだろうか。
ジェイドには基本グレードとなる272万円の「HYBRID」と、運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を搭載した上位グレードとなる292万円の「HYBRID X」が用意された(ともに税込み価格)。JC08モード燃費は「HYBRID」が25.0km/l(リットル)、「HYBRID X」が24.2km/lだ。
会見では開発責任者を務める本田技術研究所 四輪R&Dセンターの印南泰孝氏が、ジェイドのターゲットユーザーについて説明した。主なターゲットは、独身のプレファミリー層と既に子育てから離れた中高年層であり、こうした年齢の離れた2つのターゲットを取り込むために、「上質な走り」「エモーショナルなデザインと先進装備」「フレキシブルな居住空間」を高い次元で融合させ、普遍的な価値観を持たせることに注力したという。「ライフステージやライフスタイルに左右されずに選べるクルマを目指した」(印南氏)。
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