コンテックは、音声認識などのICT技術を駆使した介護・看護用の「見守り呼びかけシステム」を開発。患者・要介護者の危険な行動を察知して呼びかけを行うとともに、看護・介護従事者に通報することで、リアルタイムで状態が把握できる。
コンテックは2014年12月12日、音声認識を応用した看護・介護用の「見守り呼びかけシステム」技術を開発したと発表した。音声認識などのICT技術を駆使した「声かけ効果」で、患者・要介護者の転倒防止などの安全・安心を図り、看護・介護従事者の負担も軽減する。
現在、65歳以上の高齢者人口は3000万人を超え、2020年にはさらに100万人の看護・介護従事者が必要になるとされている。そのため、看護・介護従事者の業務負担の軽減が重要な課題となっており、ICTを用いたソリューションが期待されているという。
今回開発された技術は、起床・離床などのセンサーで患者・要介護者の危険な行動を検知し、音声を自動で認識して「呼びかけ」や「注意喚起」ができる。同時に、起床・離床時の画像を看護・介護従事者に送信し、「その時、その場」の状態をリアルタイムに把握できる。
また、行動パターンに応じた通報が可能で、看護・介護従事者は状況に合わせた対応ができる。これにより、患者・要介護者への適切な看護・介護が可能になり、業務負担も軽減できるという。
さらに、音声認識で患者・要介護者の会話内容を取得し、蓄積できる。その履歴を活用し、それぞれの患者・要介護者に応じた看護・介護ケアプランの作成も可能となる。
同技術は、成果の一部を特許出願中で、今後は在宅介護への応用も期待されるという。
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