高精細画質とスムーズな操作性を持つ手術映像撮影用4Kカメラを発表医療機器ニュース

EIZOは、手術室向け4K/60p術野カメラシステム「CuratOR SC431」を発表した。スムーズに操作できる3軸雲台一体化構造を雲台部に採用した他、新たに「映像ブレ補正機能」を搭載する。

» 2025年05月21日 15時00分 公開
[MONOist]

 EIZOは2025年5月8日、手術室向け4K/60p術野カメラシステム「CuratOR(キュレーター) SC431」を発表した。プログレッシブ60Hz信号において、4K(3840×2160)の高解像度撮影に対応する。価格はオープンで、同年7月22日に発売予定だ。

 CuratOR SC431は、EIZOがこれまでカリーナシステムから提供していた手術映像撮影用4Kカメラシステム「MEC-7000-UHD」の後継機種となる。EIZOの手術、内視鏡向け映像ソリューション「CuratOR」ブランドの製品として販売する。

キャプション 「CuratOR SC431」の外観と使用イメージ[クリックで拡大] 出所:EIZO

 高精細画質での撮影に対応し、被写体と離れていても、30倍光学ズームレンズが目的の場所に素早くズームインして焦点を合わせる。新機能として、空調などの影響による慢性的な微振動や、ズーム時の微細な揺れを軽減する「映像ブレ補正機能」を搭載した。

 10bitカラー出力に対応し、優れた階調表現が可能。強い照明下で発生する白飛びを抑える「二ー機能」や、暗い環境での視認性を高める「ブラックストレッチ機能」、映像のノイズを低減する「ノイズリダクション機能」を備える。

 雲台部は高精度のステッピングモーターを内蔵する、3軸雲台一体化構造を採用。また、独自制御プログラムを搭載し、手術中でも上下(チルト)、左右(パン)の向き調整、カメラの回転(ロール)などをスムーズに操作できる。

 カメラや雲台は、カメラコントロールユニットの前面パネルや付属の赤外線リモコンから制御可能。外部機器からイーサネットやRS-232C経由でもカメラを制御できる。

  カメラコントロールユニット背面の12G-SDI/HDMI端子(4K映像出力用)と3G-SDI/HDMI端子(フルHD映像出力用)を使用すれば、4K映像またはフルHDに変換した映像を同時に出力できる。

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