プロダクトアウト型製品の「N-BOX SLASH」、競合は存在せず車両デザイン(2/3 ページ)

» 2014年12月24日 09時00分 公開
[陰山遼将,MONOist]

「完全なるプロダクトアウト型」のモデル

 N-BOX SLASHは、5種類のインテリアと全18色のボディーカラーを組み合わせられるなど、車室内をユーザーの好みに合わせたプライベートな空間として使用することを意識し、カスタマイズ性を強調したモデルとなっている。


「N-BOX SLASH」のカラーコンセプト

 インテリアの「ブライトロッド」「ストリートロッド」「ダイナー」「グライド」「セッション」の5つのスタイルは、1950〜1960年代のアメリカの家具や雑貨のイメージをコンセプトに開発されている。

 「ホンダのデザイン室にあった1枚のスケッチをきっかけに製作した、ダイナー スタイルのモックアップが社内で好評だったことが開発のきっかけとなった。その後、複数のインテリアの候補を作成し、ユーザー調査を重ねて5つのスタイルに絞り込んだ。最初に特定のユーザー層を想定したのではなく、好評だったものをそのまま製品化した完全なプロダクトアウト型のモデル」(ホンダ説明員)。

「N-BOX SLASH」のボディーカラー。ツートンモデルの「プレミアムホワイトパール2&レッド」(左)「サーフ&ホワイトブルー」(中央)と、モノトーンの「プレミアムホワイトパール2」(右)(クリックで拡大)
「N-BOX SLASH」のインテリア。「X」と「X・ターボ」モデルにメーカーオプションとして用意されている「ダイナー」(左)と「グライド」(中央)、通常モデルに用意されている「ベージュ」(右)(クリックで拡大)

 また、ボディーカラーにモノトーンとツートンの2種類を設定した理由については「軽自動車を購入される方は、地方在住のユーザーが多い。ユーザー調査の中でそういった地方在住の方から、『ツートンカラーはモノトーンより目立つため、知人からどこに居たかを特定されてしまうのが嫌だ』という意見も出た。インテリアは自分好みに、エクステリアはノーマルなクルマが欲しいというユーザーのためにモノトーンも設定した」(ホンダ説明員)としている。

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