オークマ、難削材加工の新技術「シンクロドライビング」を開発FAニュース

オークマが開発した「シンクロドライビング」技術は、工具の回転と送り速度を最適制御することで、工具の一刃当たりの切削力を均等化するもの。加工条件の向上、加工時間短縮による生産性向上に加え、工具の振れ問題を解決できる。

» 2014年12月11日 07時00分 公開
[MONOist]

 オークマは2014年11月14日、難削材加工の生産性を向上させる新技術「シンクロドライビング」を開発したと発表した。5軸制御マシニングセンタや複合加工機に適用し、航空機市場を中心とした需要に対応するという。

 シンクロドライビング技術は、工具の回転と送り速度を最適制御することで、工具の一刃当たりの切削力を均等化するもの。加工条件の向上、加工時間短縮による生産性向上に加え、刃先のバラつきによるチッピング(刃先の折損)などの工具の振れ問題を解決できる。

 工具1本当たりの切削除去量は、チタン材加工時は制御なしの場合の2.3倍、ステンレス材加工時は5.2倍と大幅に向上した。工具寿命を延ばすことで、投資コストが削減可能だという。

 チッピング回避のために使用していた高価なソリッド工具に対し、インサート式工具で難削材加工の高生産性加工が可能となったため、工具費が5分の1から10分の1に削減できるという。

photophoto (左)チタン材加工時:2.3倍、(右)ステンレス材加工時:5.2倍

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