サイズが101×27×128mm、重さが224gというコンパクトなボディでありながら、多様なインタフェースと高性能プロセッサARMv7 Corex-A8を搭載。SD/miniSDソケット、SIMカードスロットも備え、メモリの拡張が容易となっている。
アイ・ビー・エス・ジャパンは2014年10月16日、機械間通信(M2M)向けに設計されたMoxaの小型産業用RISCコンピュータ「UC-8100」シリーズの取扱いを開始すると発表した。CPU性能(300MHz、600MHz、1GHz)や通信インタフェースにより4タイプをラインアップしている。
M2Mの分野では、機器設置スペースが大きな制約となる場合があり、高い計算能力、大容量ストレージ、柔軟なワイヤレス接続性といった要求を満たしつつも、コンパクトなコンピュータが注目されているという。
UC-8100シリーズは、サイズが101×27×128mm、重さが224gというコンパクトなボディでありながら、最大2つのRS-422/485シリアルポート、デュアル10/100MbpsイーサネットLANポート、携帯電話通信網への接続を可能にするセルラーモジュール用のMini PCIeソケットを備えている(UC-8131-LXモデルを除く)。これにより、LTEからHSPA、GPRS/GSM、Wi-Fiまで、簡単な手順でワイヤレスチャンネルに接続できる。
さらにSD/miniSDソケット、SIMカードスロットも備え、メモリの拡張が容易となっている。また、複雑なシステムで動作する高性能プロセッサARMv7 Corex-A8を搭載。エネルギー監視システムをはじめ、市街監視、スマートグリッドシステムなど、大規模分散型アプリケーションの通信プラットフォームや、データ収集・処理のための安全で信頼できるゲートウェイとして使用可能だ。金融業界の規格にも準拠したTPM保護を採用し、セキュリティ面も強化している(UC-8112-LXモデルのみ)。
さらに、フィールドでのデバッグやトラブルシューティング作業時の負担を軽減するプログラマブルLEDおよびプログラマブルボタンも搭載。動作温度域は-10〜60℃、OSはLinux(カーネル3.2) Debianとなっている。
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