ホンダは、軽自動車「N BOX」と「N-BOX+」、「N-ONE」のリコールを国土交通省に提出した。対象となるのは、2013年12月〜2014年8月に製造した13万8377台。
ホンダは2014年10月2日、軽自動車「N BOX」と「N-BOX+」、「N-ONE」のリコールを国土交通省に提出した。対象となるのは、2013年12月〜2014年8月に製造した13万8377台。内訳は、N BOXが11万9339台、N BOX+が9278台、N-ONEが9760台。
今回のリコールは、エンジンECU(電子制御ユニット)のプログラムにまつわる2つの不具合が原因。1つは、エンジン停止直前にスタータ信号や吸気空気量センサーなどのデータ処理プログラムを誤ったプログラムに書き換えてしまう不具合で、正常な制御が行われず、エンジンが再始動しないおそれがある。また、アイドリングストップシステム装着車の場合、エンジンの再始動時にスタータモーターが断続的に回転して再始動せずにスタータモータが損傷したり、アイドリングストップによるエンジン始動後にエンジンが不調となってエンジンが停止して再始動できなくなったりするおそれがある。
もう1つは、車速データを正しく記憶せずに、滑りやすい路面を走行していると誤判定する不具合である。この場合、走行中にエンジン回転がわずかに上昇するとともに、無段変速機(CVT)のドライブプーリシャフトに高い負荷が加わり、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合シャフトが折れて走行不能になるおそれがある。
市場での不具合発生件数は、1つ目の不具合が269件、2つ目の不具合が7件。事故は発生していない。
改善措置は、2つの不具合とも、エンジンECUのプログラムを対策品に書き換える。1つ目の不具合については、スタータモーターの点検も行い、損傷がある場合には新品と交換する。
ホンダは2013年6月、今回と同じN BOXとN-BOX+、N-ONEについて合計約38万5000台のリコールを発表している。このときは、CVTのECUの油圧制御プログラムに不具合があり、ドライブプーリシャフトが折れる可能性があるという内容だった。
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