オペレーション・プランニング・ソフトウェアを提供するQuintiqを買収したことで、ダッソー・システムズの3Dプラットフォームのカバー範囲は、ビジネス・オペレーション・プランニングまで拡大した。
ダッソー・システムズは2014年7月28日、蘭Quintiqの全株式を約2億5000万ユーロで買収すると発表した。
Quintiqは、生産・物流・人員配置などを計画するソフトウェアや業務計画策定・最適化支援ソフトウェアなどのオペレーション・プランニング・ソフトウェアを提供する企業。同社のソリューションは、Novelis、ASML、Lafarge、AkzoNobel、アルセロール・ミッタル、DHL、ウォルマート、DBシェンカー、TNTなどの製造・物流業や、ブリュッセル空港、KLM、カナダ国有鉄道、FAA(連邦航空局)など、250社・世界90カ国以上の拠点で利用されている。
今回の買収により、ダッソー・システムズの3Dエクスペリエンス・プラットフォームがカバーする範囲は、設計・エンジニアリング・生産などの各工程だけでなく、ビジネス・オペレーション・プランニングまで拡大した。
また、同社の「DELMIA」ブランドのデジタル・マニュファクチャリングおよびマニュファクチャリング・オペレーション・マネジメント分野に、新たな製品ラインが加わることになる。これにより、金属・マイニング・オイル&ガス・鉄道・貨物などの産業で、新規顧客の獲得が見込めるという。
ダッソー・システムズでは、Quintiqとの連携により、戦略的ビジネス・エクスペリエンス・プラットフォームの提供能力が強化できるとしている。
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