タグマークの色だけでなく、形状でも異常を表示する機能を追加。アラーム音の種類も増やし、異常を把握しやすくした。また、「手順」と「データ」の定義を、同じ画面上で並行して行うこともできる。
横河電機は2014年7月18日、統合生産制御システム「CENTUM VP R5.04」を発売した。同社の統合生産制御システム「CENTUM VP」の機能を強化したもので、より安全性の高い運転監視と効率的なエンジニアリングが可能になった。
CENTUM VP R5.04では、安全操業のためのアラーム機能として、監視画面上のマーク(タグマーク)の色と形状で異常を表示する機能を追加。従来の色の変化に加え、形で異常を示すことで、測定対象の重要度と異常の程度(重大、危険レベル高・中・低など)を一目で認識できるようにした。またアラーム音の種類も増やし、異常の程度やどの設備が異常であるかを、音からも判別できるようにした。
さらに、機能性化学などの分野で必要とされるバッチ機能も強化している。バッチプロセスで生産する際には、製品ごとにユーザーが処方を定義するが、従来、「手順(プロシジャ)」(仕込みや温度制御など工程の記述)と「データ(フォーミュラ)」(仕込み量や設定する温度など)の定義は別々に行う必要があった。今回、これらを同画面上で並行して行えるようにした。
主な用途は、プラントの運転監視と自動制御で、石油・天然ガス、石油化学、化学、電力、紙パルプ、薬品、食品、鉄鋼、上下水道などのプロセス産業分野の製造会社向けとなっている。
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