横河電機、プラントの状態監視・オンライン診断用パッケージの機能を向上FAニュース

NAMUR NE107に準拠した4つのステータス区分と、そのステータスが一目で分かるシンボルマークを採用。対処の優先度を視覚的に判断できるようにした。また、産業用通信プロトコルPROFIBUS -DPにも対応し、オンライン監視対象が拡大した。

» 2014年06月11日 10時30分 公開
[MONOist]

 横河電機は2014年5月28日、統合機器管理ソフトウェアパッケージ「PRM R3.12」を発売した。従来製品「PRM R3.11」をバージョンアップしたもので、プラントで使用される大量の監視制御用機器や製造装置の情報を集中管理し、状態監視やオンライン診断に利用できる。

 プロセス製造業の保全部門では、機器・装置の状態や保全情報をPRM(Plant Resource Manager)などの機器管理システムで一元管理し、機器の異常や故障に対処している。特に複数の異常が起きた場合には、その影響度を推定し、優先順位を決めて対処する必要があるという。

photo PRMの画面

 PRM R3.12では、NAMUR NE107に準拠した4つのステータス区分と、そのステータスが一目で分かるシンボルマークを採用。「修理が必要」「点検や校正が必要」「機器仕様や設定レンジの見直しが必要」「点検を推奨」などの分かりやすい表示にすることで、対処の優先度を視覚的に判断できるようにした。

 また、国際的なフィードパス規格のFoundationフィードパスやHART、フィールド無線の通信規格ISA100.11aの他、新たに欧州で普及する産業用通信プロトコルPROFIBUS -DPにも対応する。PROFIBUS -DP対応機器の情報を取り込めるようになり、オンライン監視対象が拡大した。

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