総敷設距離610kmの給水パイプライン設備の監視システムを受注。統合監視ソフトウェアや計装設備の状態監視・診断ソフトウェアなどを納入。エンジニアリング、据え付けなども引き受ける。
横河電機の子会社で海外制御事業を統括するヨコガワ・エレクトリック・インターナショナルは2013年10月8日、サウジアラビア海水淡水化公社がヤンブー ― メディナ間に新設する給水パイプライン設備に向けた監視システムを受注したと発表した。受注元は中国の大手エンジニアリング会社であるシノペックサービス。日量70万9000m3の給水量、および610kmの総敷設距離のパイプラインを監視する設備となる。
同社が納入する監視システムは、給水パイプラインを統合監視するSCADAソフトウェア「FAST/TOOLS」、ネットワークベース生産システム「STARDOM」、および計装設備の状態監視やオンライン診断を行う統合機器管理ソフトウェアパッケージ「PRM」からなる。
パイプラインからの漏水を検知するシステムや設備間を結ぶ遠隔通信システムも納入。これらの製品やエンジニアリング、据え付け、試運転を含むプロジェクト全体の遂行をヨコガワ・エレクトリック・インターナショナルが実施する。
納入時期は2014年7月、稼働は2014年8月を予定。同社では今後、中東や新興国における水インフラ市場における制御ビジネスの拡大を目指すとしている。
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