NTN、パターンが約10分で計算できる工作機械主軸用軸受技術計算システムを開発FAニュース

軸受形式や使用条件などを入力した専用のExcelファイルをメールで送付すると、専用サーバ上で主軸の剛性や軸受寿命などの特性値を自動計算。約10分後に結果が自動返信されるシステムとなっている。

» 2014年07月23日 07時30分 公開
[MONOist]

 NTNは2014年7月11日、工作機械の主軸に使用される精密転がり軸受を対象にした、「工作機械主軸用軸受技術計算システム」を開発したと発表した。工作機主軸用軸受や高速試験機のスピンドル特性値計算などが自動計算できるシステムで、業界初になるという。

 工作機械の主軸は、使用する軸受の特性値を考慮して設計するため、使用条件などから複数の設計パターンの特性値を迅速かつ詳細に計算する必要がある。

 今回開発された工作機械主軸用軸受技術計算システムでは、これまで約1日かかった技術計算時間を約10分に短縮。軸受形式や使用条件など、計算に必要なデータを入力した専用のExcelファイルをメールで送付すると、主軸の剛性や軸受寿命などの特性値が同社の専用サーバ上で自動計算され、約10分後に結果が自動返信される。

 また同システムでは、軸受形式や配列、予圧方式などが異なる10種類の主軸パターンの計算が可能となっている。専用サーバは24時間・365日自動で対応するため、時間の制約もない。これにより、主軸の設計時間を大幅に短縮できる。

photo 技術計算システムイメージ

 提供は2014年8月に開始し、計算可能な主軸レイアウトを順次増やしていくとしている。

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