PUXの画像認識ソフトウェア「ソフトセンサー」が、アットマークテクノのモジュール型組み込みプラットフォーム「Armadillo」に対応した。店舗や駐車場での利用を想定したインテリジェントカメラ製品の開発を容易にする。
アットマークテクノとPUXは2014年4月30日、画像認識ソフトウェア「ソフトセンサー」がモジュール型組み込みプラットフォーム「Armadillo」に対応したと発表した。
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)やビッグデータの浸透に伴い、カメラで撮影した人物の顔や車のナンバープレートを、マーケティング分析に生かそうというニーズが高まっている。しかし、その一方で、撮影した画像をそのままクラウドに送信すると、転送データ量が膨大になる、プライバシー保護の観点からの懸念があるなどの課題があり、解決策が求められていた。
そこで注目されているのが、撮影から画像認識までの処理をカメラ端末(エッジ)側で行い、個人を特定できない状態の認識結果データのみをクラウドに送信する「インテリジェントカメラ」だ。
アットマークテクノとPUXでは、インテリジェントカメラへの利用を想定した「Armadillo-800 シリーズ」向けに、ソフトセンサーのナンバープレート認識ソフトウェアや笑顔推定、視線検出、性別推定、年齢推定などの機能を併せ持つ顔認識ソフトウェア「FaceU」をミドルウェアとして提供する。これにより、主に店舗や駐車場での使用を想定したインテリジェントカメラ製品がより手軽に開発可能になるという。
Armadillo-800 シリーズはArmadilloの最上位シリーズで、50×50mmサイズの小型設計が特徴の「Armadillo-810」と、フルHDサイズのHDMI出力が可能な「Armadillo-840」の2製品をラインアップしている。いずれもカメラインタフェースを備え、インテリジェントカメラのプラットフォームとして、量産用途にも利用できる。
加えてアットマークテクノとPUXは、2014年6月にArmadillo-800 シリーズのユーザー向けに、ソフトセンサーの評価用デモアプリの無償提供、およびSDKと開発ライセンスの提供を開始する。SDKを使うことで、ユーザーは自ら画像処理アルゴリズムを作り込まずに顔認識やナンバープレート認識などの機能を持ったアプリケーションを開発可能になる。量産ライセンスは少量生産の場合でも提供可能で、Armadillo製品本体と併せてアットマークテクノ販売代理店から販売を行う。
なお、2014年5月14〜16日に東京ビッグサイトで開催される組み込み向け展示会「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」のアットマークテクノブース(西8-72)で、Armadillo-810とソフトセンサーを組み合わせたナンバープレート認識対応インテリジェントカメラのデモを展示する予定だ。
会期 | 2014年5月14日(水)〜16日(金) |
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時間 | 10:00〜18:00(10日(金)のみ17:00に終了) |
会場 | 東京ビッグサイト |
ブースNo. | 西8-72 |
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